インタビュー
留学をするための何か大きなきっかけが必要である。
吉井里奈氏
2020年10月20日 677ページビュー 1年以上 アメリカ合衆国 大学
私は2019年6月25日、インテル株式会社所属の吉井里奈さんに留学についてのインタビューを実施した。留学期間は、20〜21歳の1年間留学先はアメリカで吉井さんはカリフォルニア州UCサンタバーバラへ交換留学として行かれた。
留学に至る経緯としては、吉井さんは中学高校時代中高一貫のキリスト教系の学校に通っており、精神的に自由がなく、学校が嫌いで、中学生の頃から日本を出たいという気持ちが強く、留学したいと思っていたという。
留学準備で苦労したことは、人と住むことにストレスを感じてしまうのが嫌で、寮生活という選択を無視して、親にも頼らずに自分でアパートを探したそうだ。留学前に全て手続きが済んでいると思って、現地に行ってみると契約ができていなかったという失敗経験があった。事前から色々と準備しておかないといけないので大変ではあったが、この経験は非常に良い勉強になったと感じていて、アパートを借りたことは自分に合っていたと感じているそうだ。
留学中に苦労したことは、最初の頃は全然友達ができなかった上に、授業が全て英語で行われたため授業についていけずに辛いという気持ちが大きかったようだ。
留学前に不安だったことは、ほぼ無く、不安を感じるよりも先に行かなければいけない状況に立たされたという。強いていうなら、中高生時代が辛かったので、日本の大学でのサークル活動や友人関係が楽しくて日本を離れたくないと感じていた。
今後、留学を目指す学生へのアドバイスとして、「迷っているならとりあえず行け!」という言葉をいただいた。正直、どこの国へ行っても準備や段階はほぼ変わらないという。また、言語の難しさもどれも同じで、簡単な言語など存在しないのである。留学の期間内だけでは英語力の向上はあまり実感できなかったという。社会人になってから会議や出張などで英語を利用する機会が増えて、英語力が伸びたと感じたそうだ。
お話を伺って、私は留学を成功させるには、留学をするための何か大きなきっかけが必要であると感じた。やはり生半可な気持ちで留学をするのでは、伸びる力も伸びないのだと思う。さらに、吉井さんは留学手続きを全部自分で済ませていた。私がもし留学に行くとなったら絶対に両親に頼りっきりであっただろう。しかし、お話を聞いて、今まではあまり意識していなかったが、留学には自立することが求められるということがわかった。
また、吉井さんはハワイでのインターンの経験があるそうで、そのお話も伺った。インターン先はアメリカ法人の旅行代理店で、基本的に現地の日本人を受け入れるデスクカウンターでの仕事だった。一緒に働いていた現地の人は働かず、仕事に対する姿勢が日本とは違うことを感じたそうだ。外国は日本ほど接客に丁寧なイメージはない。そのようなカルチャーショックを現地に行って実感するのだ。そこで、カルチャーショックを十分に理解することが現地の人と良いコミュニケーションをとることに繋がるのであると考えた。
インタビュー実施日:2019/06/25
インタビューアーからのコメント
インタビューアー:永井日奈子(国際観光学部 国際観光学科 1学年)