インタビュー
今の心地いいというゾーンを抜け出してください。
角野公哉氏
2020年10月20日 190ページビュー 1年以上 アメリカ合衆国 大学
「なぜ留学しようと思ったのですか?留学にいたる経緯は?」
語学力を高めたいというのが大元の理由。教職を取るのも目的であった。
ゼミを見学することにより言語学の知識を身につけることが語学のベースになると気づいた。大学では英語学概論(音声学、音韻論、形態論、統語論などか
ら成る学問)を勉強していた。言語に対する意識が上がり、更にその学問を研究したい。
「留学準備で苦労したこと、工夫したことは何ですか?」
ビザの申請書類を集めるのに苦労した。銀行口座に一定の金額を振り込む必要があり、親に頼らなくてはいけない状況であったりもした。
「留学中に苦労したこと、工夫したことは何ですか?」
歴史の授業を取ったため英語でアメリカの歴史を学び、きちんと単位を取るのに苦労した。
学生寮には日本人が少なく、自然とアメリカ人と友達になる機会があった。自ら声をかけ英語を使わざるを得ない生活に飛び込むことにより、リスニング力や、大学では学ぶことのできないスラング(口語)を習得することができた。
「留学前に不安だったことは?また、実際に留学に行ったら、どうでしたか?」
何と言ってもカロリーが1番不安であった。ジャンクフードの多いアメリカで生活したら帰る頃には太っているのではないかと心配した。
また、アメリカでは成人年齢が21歳のため当時20歳の自分はまだ未成年であった。法律に厳しいアメリカでは不安が大きかった。治安の良い場所ではあるが不審者に声をかけられたり、薬をすすめられるのではないかという不安もあった。
実際行くとそのような偏見はなくなり、文化に対する教養が深まった。
「留学で得たものは何ですか?」
語学力は確実に上がった。内面的変化では自信を持てるようになった。日本に帰ってからは、1番前の席に座り自ら挙手することや、発言の数が増えた。
また、余裕を持って行動できるようになり上手く物事をこなせるようになった。
「留学が帰国後のキャリアや人生にどう影響しましたか?」
留学したことがキャリアに影響したことはなかったが、「英語が話せる」ということに対して周りから尊敬してもらえるようになった。
「今後留学を目指す学生へアドバイスをください」
今の”心地いい“というゾーンを抜け出す挑戦をしてください。何かアクションを起こして様々な人と関わりを持ち、刺激をもらってください。そしていい関係性を築いてください。自分が社会でどんな立場にいるのか気づける良い機会だと思います。頑張ってください。
インタビュー実施日:2019/06/15
インタビューアーからのコメント
「印象に残った言葉」
“今の心地いいというゾーンを抜け出してください”
「お話を聞いて、感じたこと、学んだこと」
自ら知らない世界に飛び込むのは本当に勇気のいることです。失敗したらどうしよう?という不安でいっぱいにもなります。ですが挑戦することにより、その経験から自信や余裕が持てるようになります。留学は視野が広げることができたり、様々な価値観を知ることができるような、自分を高めるための良い機会だと思いました。アメリカは毎日パーティーをするくらい、遊び惚けているイメージでしたが、実際はそうではないことを教わりました。遊ぶときは必ず課題を終わらせてから、そして遊びは週末だったそうです。そんな周りの友達に便乗して自分も規則正しい生活ができたと仰っていました。
人は周りの環境や影響を受けて成長するものです。遊びも学びも両立できるような友達付き合いこそが、角野先生がアドバイスしてくださった”良い関係性を築く“ ということだと思いました。今回のインタビューでは、留学は語学を学びに行くだけではなく、人として成長できるものだと知ることができました。
インタビューアー:戸部歩乃果(経営学部 マーケティング学科 1学年)