インタビュー
留学に行っちゃえば、目標ができる。行かないと、何も始まらない。
渡邉勝仁氏
2020年10月20日 487ページビュー 4年以上 アメリカ合衆国 大学
「なぜ留学しようと思ったのですか?留学にいたる経緯は?」
大学で教えたくて、そのためには修士号を取る必要があるため、大学院まで行く必要があった。日本の大学でもよかったが私は元々、中学校、高校は父親の仕事により、ロサンゼルスの学校に通っていた為、日本の大学よりも慣れ親しんだ海外の大学に行くことにした。
「留学準備で苦労したこと、工夫したことは何ですか?」
社会人であったため会社を辞めのに苦労した。なぜなら、私は英会話学校の教師をしており、そこでは4月始まりで、3月終わりで、担任制だった為、3月にしか会社を辞める事ができなかった。しかし、アメリカの学校の始まりは8月からだった為、会社を辞めてから留学に行くまで収入が無く、大変だった。また、私は当時、タバコを吸っていたが、アメリカのタバコは日本の倍以上に高い為、タバコを辞めるのに苦労した。
とにかく、ハワイに行きたかったから、ハワイにある大学に片端から願書を出し、アメリカでは私立大学は授業料がとても高かった為、州立ハワイ大学(系列の短大を含め)、5つのキャンパス全てに願書を出す事を工夫した。
「留学中に苦労したこと、工夫したことはなんですか?」
お金の面について。アメリカは合法的にアルバイトを一切してはならないので、他の方法として大学から奨学金を貰う方法しかなかった。奨学金は成績優秀者しか貰えない為、私は限りなくGPAを4に近づけられるように、勉強を頑張った。また、担当の先生の研究室に行って質問を聞きに行ったりして、教授に顔を売りに行っていた。修士も英語教育トップレベルのハワイ大学で取りたかったが、ギリギリ合格で奨学金が取れなかった為、奨学金が取れたカルフォルニア州立大学に行ったが、悔しい思いをした。
「留学前に不安だったことは?また、実際に留学に行ったら、どうでしたか?」
お金がちゃんと、続くか不安だった。私は大学を卒業する事が目的では無く大学院を終える事が目的だった為、かかり過ぎないかなと、不安だった。
「留学で得たものは何ですか?」
本当のハワイの素晴らしさを知った事。観光地のオワフ島はみんなが行く為、本当のハワイではない。私が行ったハワイ島では人々の心の温かさとか、自分が苦労しても他人のために行動するなど、昔の日本の良さがまだ残っているような感じがして、これらが本当のハワイの良さなのだと知れた。
「留学が帰国後のキャリアや人生にどう影響しましたか?」
帰国して自分で得た、キャリアで私がなりたかった大学の先生にすぐになれたこと。そして、今のように生徒にハワイの素晴らしさを教えられている事。キャリアが自分のやりたいことにそのまま繋がった。
「今後留学を目指す学生へアドバイスをください」
できれば、留学は、一年は行って欲しい。なぜなら、この若い時期に一年間行くことによって、ものすごい残りの自分の人生にプラスになる事が多く学べる。みんなロボットのように大学を4年間で卒業すべきだと思っているが、留学も行かないで就職するより、休学して一年間留学して、色々な事を学び、5年間で卒業しても、企業は留学に行った生徒を採用する可能性が高い。
例えば大学入試で浪人している人も多いが、他の子よりも就職が1年、2年遅くなっても大手企業に入社できる可能性はある。また、就職面接で「大学4年間で何をしてきたの」って聞かれた場合、留学した場合はそれらの経験を言えるため有利になる。
インタビュー実施日:2019/05/17
インタビューアーからのコメント
「印象に残った言葉」
「留学に行っちゃえば、目標ができる。行かないと、何も始まらない。」
先生が行ったハワイ大学では日本人も多くいて、せっかくハワイの大学に来たのに勉強もあまりしないで、遊んでばっかりの日本人留学生も多くいたみたいだ。しかし、私は彼の話を聞いて、自分の目標のために留学に行きたいと思う。
例えば、日本人ばかりで固まらないで、できれば多くの国の留学生と仲良くし、日本人だけで固まることは避けたいと思う。そうすれば、自ずとspeaking力もつき、私の留学目標である、全体の英語力が上がるだろう。
「お話を聞いて、感じたこと、学んだこと」
先生の話を聞いてまず、最初に思ったこと「留学に行きたい」ということだ。今まで留学に行きたいという気持ちはあったが、真剣に留学したいと思って行動に移すことがなかった。しかし、先生の留学経験、またアドバイスを聞いて留学を行くのは今の大学生の時期が一番良いタイミングであり、今行くべきだと改めて感じ、協定校などの説明会にできる限り参加し、留学個別相談を行った。
そこで、留学のビジョンがやっと見えるようになった。そして、本格的に考え始めて2ヶ月、今の所2年生の秋学期に協定校で3ヶ月から半年の期間で留学に行くことを考えている。私は先生の話を聞いて留学を本気で考え、行動に移す決意ができた。この機会を与えてくれた渡邉先生、また今回の課題に感謝したい。
インタビューアー:長谷川真鈴(国際観光学部 国際観光学科 1学年)