インタビュー
人と話をするときは言葉だけではなく気持ちが大切だと思う。
川村輝夫氏
2020年10月20日 235ページビュー 3年以上 ポーランド
「なぜ留学しようと思ったのですか?留学にいたる経緯は?」
外国人が立派なことを言っているが、本当にそうかなと思うことがあって、自分でそこに行って実際にやっているところを見てみたいといつも思っていた。日本の中でも同じようなことはできると思うが、外国に行けばもう少したくさんのことを見聞きし、たくさんの人と話ができるのかなと思っていたので、出来れば外国に行って仕事をしたいと会社の上司に話をしていた。会社から指示があり、ポーランドに勤務していた。
「留学準備で苦労したこと、工夫したことは何ですか?」
ポーランドの言葉の勉強、歴史や文化、政治、経済がどのようなものか事前に調べておいた。
「留学中に苦労したこと、工夫したことは何ですか?」
あまり苦労はしなかったが、ポーランドの言葉の勉強、歴史や文化、政治、経済がどのようなものか調べた。
「留学前に不安だったことは?また、実際に留学に行ったら、どうでしたか?」
あまり心配はしていなかったが、住むところや町の治安には少し不安があった。最初に行ったときに空港の警備の人や町の警察官がカービン銃を持っていたので恐ろしかったが、実際は何もなく、安全のところだった。しかし、危なそうなところには近づかないようにいつも注意していた。
「留学で得たものは何ですか?」
たくさんのポーランド人と友達になった。日本からは見えない世界が見えるようになった気がする。
「留学が帰国後のキャリアや人生にどう影響しましたか?」
ニュースや天気予報を見るときも日本だけではなく世界はどうなっているのか気にするようになった。
「今後留学を目指す学生へアドバイスをください」
人と話をするときは言葉だけではなく気持ちが大切だと思う。知らない言葉でも伝えたいことを一生懸命に手ぶりを交えて表現しようとすれば相手は分かってくれる。例えば、仕事のパートナーが何か悪いことをしたときにきれいな英語でもにやにや笑いながら怒ったら、相手はこの人は本気で怒っているのかわからないと思う。だからまた同じ悪いことをするかもしれない。逆に日本語の通じない相手だとしても、日本語で本気で怒れば相手は「この人は本気で怒っているのだな」と感じると思う。
本気で怒れば、二度と悪いことはしなくなると思う。外国人に限らず、日本人と話をするときも同じだが、何かを伝えたいときは一生懸命に話をすることが大事だと思う。一生懸命に話をしていて伝えたいことが伝わると、お互いの理解が深まって、仕事も友達付き合いもうまくいくと思う。
インタビュー実施日:2019/06/25
インタビューアーからのコメント
「印象に残った言葉」
人と話をするときは言葉だけではなく気持ちが大切だと思う。
「お話を聞いて、感じたこと、学んだこと」
私は祖父が数年間海外に住んでいたことは知っていたが、なぜ海外に住んでいたのか、また、海外に滞在していたときの話を今まで聞いたことがなかったので、この留学にすすめの期末レポートを通して話を聞けて良かった。また、「外国人に限らず、日本人と話をするときも同じだが、何かを伝えたいときは一生懸命に話をすることが大事だと思う」という言葉がとても私の心にささった。
私は人見知りということもあり、人になかなか心を開くことができない。高校までは毎日同じ教室、おなじメンバーということもあり、自然と仲がいい人ができ人間関係には苦労してこなかった。しかし大学は自分が学びたいことを自分で選択し、ずっと同じ教室、同じメンバーではない。そのため、人見知りである私はなかなか自分の心の壁を開くことが難しく、人間関係に面倒になってしまい結局は「一人が楽!」って思ってしまうことが多々ある。しかし、それと同時に「素を出せる、仲がいい人が欲しい」とさみしくもなってしまう。
大学生になり自分が人見知りだということをとても実感し、自分について悩むことも増え、こんな自分から卒業したいと思っていたときに祖父のこの言葉を聞くことができ、私はとても前向きな気持ちになった。そんな人になりたいと思った。留学というテーマとはずれているが、きっと、留学することになったとき一番大事なのは自分の気持ちだと私は考える。なので、まずは日本にいるときから相手に興味を持ち、一生懸命に話を聞いたり、話したりして、少しずつ自分を変えていきたいと思った。
インタビューアー:川村遥(国際学部 国際地域学科 1学年)