インタビュー
ギャップを楽しむ。
菊池恵理子氏
2020年10月19日 393ページビュー 6カ月以上 中国 大学
「なぜ留学しようと思ったのですか?留学にいたる経緯は?」
大学一年生の時はサークルのバンド活動に明け暮れていて、二年生に学年が上がった時に自分はこのままでいいのかということを考え始めました。そこで、家族で中国に旅行した際に大学生のお兄さんがタクシーの運転手と中国語で話をしていたのを思い出して中国語の授業を履修したのがきっかけです。
学校のプログラムで1か月程度中国に行ったのですが、同じ学校の人と話してばかりで“これでは中国に来た意味がないな“、“ちゃんと中国語をマスターしたい“という気持ちから1年間休学して半年間の蘇州での留学とその後の半年間の上海でのインターンに行くことを決意しました。
「留学準備で苦労したこと、工夫したことは何ですか?」
向こうの学校と自分でメールのやりとりをして準備をしたことですかね。
「休学をすることに抵抗はありませんでしたか?」
周りの人も休学していたから抵抗はなかったですし、休学をすることでマイナスになるなんてことはないと思います。むしろ、休学して何かを得たらとてもプラスだと思います。
「留学中に苦労したこと、工夫したことは何ですか?」
大きく分けて4つあります。
1.最初のほうは授業が全く分からないこと
毎日中国語で日記を書いたり、わからない単語は辞書で調べてその日のうちに絶対に覚えたりするようにしました。そしてその覚えた単語を次の日、会話の中でたくさん使うようにしました。
2.友達作り
寮で毎日、色々な国から来た留学生の部屋にノートを待って行って、会話をしました。
3.お金面
週に1・2回、現地の人に日本語を教える日本語教師のバイトをしました。
4.精神面
昔の中国はあまりきれいではなかったため、知らない間にストレスがたまってしまっていました。ですが、しばらくして、向こうの常識に反しているのは自分のほうなのだと気づき、相手は変わらないのだから自分が変わらないと、と思いギャップ楽しむようになりました。その後は、道端でつばをペッと吐きかけられても、“面白い”と思えるくらいになりました。
「留学中に意識していたことは何ですか?」
中国語をちゃんとマスターしたいという思いがあったので、日本人とあまり一緒にいないことやローカルと同じ生活をすることを意識していました。
「留学前に不安だったことは?また、実際に留学に行ったら、どうでしたか?」
行ってからのワクワクのほうが多かったので不安はほぼなかったです。実際に留学に行ったら、いろいろな国の価値観と触れ合えるのが面白かったです。
「留学で得たものは何ですか?」
中国語や世界中の友達です。親友とは今でも連絡を取り合っています。また、行動することの面白さを知ることができたし、柔軟性が身につきました。さらに、中国に留学したこと自体も得たものの一つで、この時はまだ中国に留学するのは珍しかったので話のきっかけになりました。
「留学が帰国後のキャリアや人生にどう影響しましたか?」
留学はすべての始まりでした。行動することの楽しさを知り、色々な国に行くようになりました。留学がなかったら今がないし、そのあとに行った半年間の上海のホテルでの海外インターンと三か月間の東南アジアバックパッカー旅のすべてがあったからこそ、今、海外にインターン生を送り出しているのだと思います。
「今後留学を目指す学生へアドバイスをください」
行こうと思っている人も行くつもりのない人も行ったほうがいいです。
今の時代、日本だけで仕事をすることはほとんどできないし、人生の転機になるような経験ができます。また、留学に行くことで人の厚みが出ると思います。外を見て知ったうえで日本を選ぶのは別にいいと思うのでまずは日本から飛び出してみましょう!いろいろなできない理由があると思うけど、大したことじゃないからできない理由よりできる方法を探してみましょう。今、何をするかで未来は変わります!
インタビュー実施日:2019/04/29
インタビューアーからのコメント
「印象に残った言葉」
ギャップを楽しむ
「お話を聞いて、感じたこと、学んだこと」
留学に行くということは、自分とは違う文化や価値観を持つ人たちの中に飛び込んでいくということで、戸惑うのは当たり前かもしれないけど、それを理解して楽しむ心持ちが素敵な留学生活を送れる秘訣なのではないかと思いました
インタビューアー:並木未優(国際学部 国際地域学科 1学年)