インタビュー
色んなひとと話すために色んなことを勉強した。
橋本権四郎氏
2020年10月19日 185ページビュー 3年以上 アメリカ合衆国 大学院(修士)
「なぜ留学しようと思ったか、留学にいたる経緯」
日本に留まりたくなかったから。日本から出て、世界を見たり世界を舞台にして色んな国の人と話したりしてみたかった。なので、初めはアルバイトをしながらでも海外に滞在しようと思っていた。しかし、そうすると不法入国になってしまい将来その地で事業をやっても認められないという問題があった。
そのため色んな人に相談したところ、留学という形で正式に入国した方がいいと言われ海外に滞在する手段として留学を選んだ。また、貿易や商社で新しい価値を作りたいと思っていたが当時アメリカでしかMBAを取得することができなかったため、アメリカで経営学を学ぶことにした。
「留学準備で苦労したこと、工夫したこと」
個人留学だったため自分の周りに経験者がおらず、全て自分一人でしなくてはならなかったこと。そのため、留学前に旅行でアメリカへ行き下見をした。
その際に、高校までやっていた剣道をアメリカでもやってみたいと思い、現地の剣道クラブを見つけそこから友達を広げ、現地の情報をもらった。それらの情報から留学して何をするか、どこの大学に行くかを決めた。
「留学前に不安だったこと、実際に留学に行ったらどうだったか」
どのくらい英語を聞き取れるのか、どれくらい自分の英語は通じるのか。初めは自分が思っていた以上に英語が通じなかった。しかし、三か月くらいたったころから耳が慣れてきて普通に会話できるようになった。
「留学で得たもの」
それまでとは異なるものの考え方や、世界の見方。友達の輪は、共通の話題があるからこそ広がっていく。しかし、全ての人と感心のあるものが一致するわけではない。そのため自分が知らないことに関心のある人がいたときは、そのことについて勉強をした。
そうしていくうちに、色んな情報を得て自分の考え方や物事の考え方が多様になった。また、日本についても伝えたいと思ったため日本についても改めて勉強し、日本という国を再認識することができた。
「留学がキャリアや人生にどう影響したか」
世界市場で世界を相手にして、社会貢献できるような仕事をしたいと思っていた。留学を経験し色んな世界を見て、色んな人に出会ったおかげでそれを実現することができた。
また数ある社会貢献できる職の中でも特に、世界中の多くの人が必要とする医療という世界市場で働くことができた。また留学中に思い描いていた、世界の人と世界のために働くという夢については今もなお追い続けている。
「今後留学を目指す学生へアドバイス」
何よりもまず恐れずに積極的に留学へ行き、貪欲に世界を知ってほしい。しかし、どんな形で世界に行こうとも自分という存在を忘れないでいてほしい。留学へ行くとその国にかぶれたり、看過してしまう人もいるが、自分を見失わずに自分という存在を大切にしてほしい。
また、留学に行く前も留学に行った後も日本という国を大切にしてほしい。
インタビュー実施日:2019/07/13
インタビューアーからのコメント
「印象に残った言葉」
「色んなひとと話すために色んなことを勉強した。」
私の場合興味のないことは、日本語であっても詳しく調べたりしないのにそれを英語で徹底していた父に驚いた。しかし、そうやって相手への興味を持ち続けたからこそ様々な場面で助けてくれる友達に出会えたのだと感じた。
「お話を聞いて、感じたこと、学んだこと」
今回お話を聞いて、国籍や性別関係なく友達は大切なものだと改めて感じた。話を聞く中で、何度も友達というワードが出てきたように、父の留学は彼らがいなければ思い描いていたものとはちがっていたかもしれない。また、友達の輪を広げる為に色んな事に興味を持ち、色んなことを勉強したと言っていたように、自分の世界を広げるきっかけになったのも友達であった。これらのことから、自分からアクションを起こすことも大切なことだと感じた。
座ってずっと考えるのではなく、行動に移すことが本当にやりたいことを見つける第一歩だということを学んだ。父が現地に行って大学をみたり、人にであったりしたことによって、自分の目標や目的を明確にできたように、五感を使って考えるのも一つの手段なのだと知った。私は現在どういった形で留学するか、何を学ぶかまだはっきりと決まっていない。しかし、父のようにまず動きだしてみること、頼れる人を頼ってみることから始めるべきであろうと感じた。
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私の場合興味のないことは、日本語であっても詳しく調べたりしないのにそれを英語で徹底していた父に驚いた。しかし、そうやって相手への興味を持ち続けたからこそ様々な場面で助けてくれる友達に出会えたのだと感じた。
インタビューアー:橋本純奈(国際学部 国際地域学科 1年)