インタビュー
限界、無理って思ったところからが本当の勝負。
清川舞氏
2020年10月19日 5,643ページビュー 1年以上 アメリカ合衆国 大学
「なぜ留学しようと思ったのですか?留学にいたる経緯は?」
将来裁判官になることを目指して日本の大学に入学したが、裁判官の平均合格年齢が30歳ということに当時18歳の大学時代に気づき衝撃をうけ、一生懸命勉強していたが厳しいということで断念。
自分の中にずっとあったアメリカへの憧れがその反動で強くなり、大学卒業後にアメリカの大学に行くことを決意。それまで英字新聞を読んだり、TOEFLを毎月受験し英語の勉強を毎日したり、お金を貯めるために家庭教師のバイトをする日々を送る。ある程度のスコアがとれた段階でアメリカの大学を探し始める。
「留学準備で苦労したこと、工夫したことは何ですか?」
お金を貯めることとTOEFLでよいスコアをとること。今みたいに良い英語の教材が手に入る時代ではなかったため。
「留学前に不安だったことは?また、実際に留学に行ったら、どうでしたか?」
不安なことはなく、自分が憧れだったアメリカに行けるため嬉しさと期待しかなかったそうです。
「留学で得たものは何ですか?」
アメリカの大学に通っている最中、大学の試験の前にニューオーリンズに訪れ、すぐ戻ってくるつもりがあまりにも楽しすぎてそこから一か月かけて車で全米を旅する。一か月も自由に自分で旅することは人生で最後かもしれない、それなら悔いのないようにやろうと大学の試験を切ってまで旅をしたそうです。その決断は今思っても間違ってなかったとおっしゃっていました。
ほとんどの州を訪れてみてきたから、アメリカ人よりもアメリカの州について詳しくなったそうです。自分で見聞きし、体験したことは今の予備校講師という仕事に活きていて、アメリカの大学で過ごした一年がとても充実していたそうです。
「留学が帰国後のキャリアや人生にどう影響しましたか?」
アメリカで大学一年を通った後、お金を稼ぐために日本に一時帰国し大学時代にもやっていた家庭教師のアルバイトをするも生徒に勉強を教えるという仕事にはまってしまい、そのまま現在まで講師を続けているそうです。
紆余曲折はあったけど、河合塾の英語講師という天職に巡り合えたそうです。
「今後留学を目指す学生へアドバイスをください」
留学する前にある程度英語力の土台を作ったほうが良い。全然勉強しないで留学に行ったら、ネイティブと意思疎通できないため、留学先で日本人だけでつるんで意味ない留学になってしまう。だから留学する前に完璧だなんて言わないが、どこまで実践的な英語力を磨くかが大事。
留学は人の価値観を根本的に変えてくれるようなパワーがある。物事を一面でしか見れていなかった人が多方面から見たり考えたりすることができる。つまり日本の価値観のものさしが決して絶対ではないということを嫌でも学ぶことができる。
言葉を習得して英語を話せるようなるということにとどまらない力がある。日本も素晴らしい国だが、外国の違う価値観を学んでほしい。必ずその後に活きてくる。一生に一度の人生だから若者は海外に出ていろんなことを見聞きしてほしい。
インタビュー実施日:2019/07/26
インタビューアーからのコメント
【インタビュー後の感想】
「印象に残った言葉」
限界、無理って思ったところからが本当の勝負。簡単にあきらめない。
心は鍛えられるから打たれ強く生きる。
「お話を聞いて、感じたこと、学んだこと」
清川先生の海外経験のお話は塾生のころから授業内でお話されていたのですが、改めてインタビューしたらとても破天荒で羨ましくなるようなお話ばかりでした。アメリカ留学以外にもムエタイの修業のために何も決めずいきなりタイにいって、試合までして帰ってきたりと先生ほど面白い経験をした人は見たことありません。
塾講師という天職に出会えて、みんなから愛される有名な講師になったのも清川先生の強い心と行動力にあるのだろうと感じました。改めて、尊敬する素敵な先生だと思いました。
私も先生のように強い心と行動力を持って大学四年間という短い期間悔いのないよう、いろいろな国にいって直接見聞きし、体験し、有意義な学生生活を送ります。
インタビューアー:渡部杏菜(国際学部 国際地域学科 1学年)