インタビュー
しっかりとした準備をすることで結果がどうあろうとも良い方向に進む。
土屋翔平氏
2020年10月19日 597ページビュー 1年以上 その他 ポーランド ラトビア
「①なぜ留学しようと思ったのですか?②留学にいたる経緯は?」
①厳しい環境に身を置きたくて、日本人のいない外国でのプレーを考え始めた。自分の視野や価値観をひろげたかった。
②自分の代理人が紹介してくれた。
「①留学準備で苦労したこと、②工夫したことは何ですか?」
①他言語の習得(英語、ラトビア語、ロシア語)
②リスニング学習をする。歴史、文化、宗教などの行く国のバックグラウンドを知る。
「①留学中に苦労したこと、②工夫したことは何ですか?」
①プロの世界での失敗できないプレッシャーがあった。主食がジャガイモばかりで飽きてしまった。日本食が食べられないもどかしさがあった。
②ヨーロッパの選手たちの自分の意見をしっかりと主張する姿勢に負けないように自主的にコミュニケーションを取れるように心がけた。言葉が通じない人にもボディランゲージで自分の言いたいことを伝えた。
「①留学前に不安だったことは?②また、実際に留学に行ったら、どうでしたか?」
①異国での食事が口に合うか、言葉の壁を乗り越えられるか、海外でステップアップできるか、そもそも生きて帰れるかなど。
②予想外に現地の人々はフレンドリーで温かい人々だった。言葉が通じなくても想いは伝わり、心は通じ合うと感じた。サッカーボール一つで分かりあえるものがあるとわかった。
「留学で得たものは何ですか?」
自由でいいと気づいた。人の目を気にしなくていいと気づいた。個性的で自分を持っている人が多かったので、自分は自分でいいと気づいた。
一人でいる時間が増えたので、自分と向き合い、対話する時間があった、将来をイメージできるようになった。
「留学が帰国後のキャリアや人生にどう影響しましたか?」
特殊な国に行っているので自分が変化できた、挫折、失敗を話せるようになり、面接で興味を持ってもらえるようになった、今後の人生設計に大きく影響を与えた、自信を持って話せるように、学生生活のサポートに興味を持つきっかけになった。
「今後留学を目指す学生へアドバイスをください」
なぜ留学に行きたいのかという理由を明確にするべきである。時間もお金もかかるのでただの旅行で終わらせるべきではない。そのためにバックグラウンドを調べることが大切。現地で深い対話ができるようになる。
なんでも準備、吸収が大切。いろいろなことを注目することで広い視野で物事を考えることができる。
インタビュー実施日:2019/07/11
インタビューアーからのコメント
「印象に残った言葉」
①何事も準備が重要、しっかりとした準備をすることで結果がどうあろうとも良い方向に進む。
②面接で自分のことを話せるようになった。
「お話を聞いて、感じたこと、学んだこと」
今回お話を伺った土屋さんはもともとプロのサッカー選手であったため、留学した先での心のもちかたなどは参考にしたい点がたくさんあった。まず、私が気づいたのは「聞く姿勢」だ。私が何か話をするとしっかりと私に目線を向けてくれる。
私はよく緊張して話すべき対象から目線を離して話をすることがよくある。日本人に対してならまだそれで許されることも多いだろうが、一歩海外に出たらそのことが誤解を招く原因になり得る。例えば、話し手の話を聞いていないと勘違いされるということなどだ。少なくとも私は土屋さんの聞く姿勢からちゃんと自分の話を聞いてもらえているという実感を得られた。
私も真剣に相手の話を聞いてあげるという姿勢は真似したいと思った。
次に私が留学する上で重要だと感じたことは「準備の大切さ」だ。準備と一言で言ってもその内容は多岐に渡ると思う。もちろん語学力をつけることもあるだろうが、そのほかにも留学先の文化を知ろうとすることなどが挙げられる。その国の宗教や歴史について少しでも知識があれば現地の人とより深い対話をすることが可能になる。
より多くの充実感を得るためにも、語学力だけでなくその国のバックグラウンドなどについての知識を蓄えておくことが大切だと思った。
最後に将来の自分について何かにとらわれないように意識したいと思った。もちろんなりたい職業を見つけることは重要なことだとは思うが、それにとらわれることはよくないと思う。
例えば、サッカー選手になりたいという夢があるとする。私が重要だと思うのは、その過程である。その過程で得た積極性や、我慢強さなどが大切なのであり、その経験を活かせる職業はたくさんあると思う。
その上で何かにとらわれるのではなく、フレキシブルな意識を持つことが自分のキャリア形成において大切なのだと思う。
インタビューアー:長谷川徹平(国際学部 国際地域学科 1年)