留学のすすめ.jp

Invitation to Study Abroad

Disseminating the Impact of Study Abroad
Inter-generational Knowledge Transfer

インタビュー

留学が人生を変えた。

二神大輝氏

2020年10月16日  619ページビュー
6カ月以上   カナダ   専門学校  

 

「なぜ留学しようと思ったのですか?留学にいたる経緯は?」

大学卒業後大手予備校で英語講師として勤務していて、受験のための英語を教えることはできた。だが、英語を用いコミュニケーションが取れない。

「英語を教えているのに、英語をしゃべれない。」そこに対して疑問を抱き、予備校講師を一年で退職し、留学を決めた。

また、世界的に価値がある資格を取ろうと思い、TESOL資格の取得を決意した。TESOLの取得を決意した理由は、日本にはないような欧米の生徒主体で行う授業の進行方法、振る舞いなども学習したいと思ったからだ。

 

「留学準備で苦労したこと、工夫したことは何ですか?」

それまで外国人と関わりを持つ機会は少なかったため、留学に行く前に外国人と話すことに対しての抵抗をなくすことに苦労した。

工夫としては、学生のふりをして外国人にインタビューをしてみたり、外国人の集まるようなイベントを探して参加し、外国人の友達をたくさん作ったりした。留学中に、英語を用いコミュニケーションすることで、多文化を知りたいという目標もあったので、まずは自国の文化について学び、自分からも自国の文化を発信できるようにした。

 

「留学中に苦労したこと、工夫したことは何ですか?」

最初は現地の英語を聞き取れなかった。語学学校にいる間は、先生が留学生慣れしているせいで、コミュニケーションをとれた気になってしまう。そこで工夫としては、日本で行ったように、道端にいる人に話しかけることをした。現地の一般人と話す中で、相手が自分の言いたいことを理解できてなかったり、自分が相手の言っていることを聞き取れなかったりしたのが辛い経験だった。

また、カナダの英語に慣れてきたころに、アメリカに旅行したものの、アメリカの英語はカナダの英語とは全く違って、聞き取れなかったことも辛い経験であったが、同じ英語圏でもこんなに違うのかと実感した時でもあった。

 

「留学前に不安だったことは?また、実際に留学に行ったら、どうでしたか?」

留学に行く前は友達を作れるかどうか不安だった。現地でも、留学生に積極的に話しかけたりできたので、この悩みはすぐになくなった。

また留学先で日本人と関わりすぎてしまうことがないか不安だった。現地では自分が留学に来た意味を見失わずにいたので、日本人と話してばかりな留学生活にはならなかった。

大学生の数人は、日本人同士でずっと固まってしまっている人もいたが、自分は社会人で、大学生よりも時間、お金ともに無駄にできない状態で意識も高く保持できていたので、日本人だけで固まり無駄な時間を過ごすこともなかった。

 

「留学で得たものは何ですか?」

留学に行って、TESOLの資格を得たことによって色々なことが変わった。

当時日本では生徒が主体になって英語の授業を行われていなかったが、現在は生徒主体で積極的に英語を話していく授業(アクティブラーニング)が注目されている。TESOLでは生徒主体で英語授業が行われるので、実際にTESOL取得者としてインタビューを受けたりすることにも繋がった。

『実際のインタビュー記事(https://edupedia.jp/article/59eecd4671d2c50000b1ab89)』

 

「留学が帰国後のキャリアや人生にどう影響しましたか?」

留学は人生を変えたと思う。留学に行く決断をしなければ、今のような人生は送れていなかった。留学に行ったことで様々な考え方を知ることができた。またネガティブだった自分の思考を考え直すきっかけになった。日本にいたときは自分の悪いとこにばかり目を向けてしまいネガティブだった。

留学に行ったカナダでは、人のいいところを見つけて褒めあうような文化に触れあうことができた。そのおかげでまず相手のいいところを言って褒めるようなことが癖付いた。褒めてもらう文化のおかげで自己肯定感が高まった。

 

「今後留学を目指す学生へアドバイスをください」

自分は社会人になってから海外留学をしたが、やりたいという思いが既にあるならば、学生時代に留学をしたほうがいいと思う。東洋大学のように留学へ対する奨学金が充実しているのであれば、なおさら学生時代に留学経験をしたほうがいいと思う。留学に行ってから、日本でできることをやってしまうと留学中の時間が無駄になってしまうので、できるだけ日本で準備できることは留学に行ってしまう前にしていくことが重要だと思う。

インタビュー実施日:2019/05/16

インタビューアーからのコメント

「印象に残った言葉」
留学が人生を変えたという言葉が最も印象に残りました。海外の違う文化圏で他の文化背景を持った人と一年弱暮らすことが人生に様々な影響を与え得ることが分かりました。
自分も交換留学に挑戦して、人生をより良くしたいと思う。

「お話を聞いて、感じたこと、学んだこと」
以前から、留学をしたいという思いがあったが、実際に人生を変えるほどの留学経験談を聞けたことで、更に留学に行きたい気持ちが強くなった。
また留学に行くまでの事前準備の期間で、留学の目的を整理することや留学先でやりたいことを事前にまとめておくことが留学後の満足度に大きく影響すると思った。私も留学に行くからには彼のように留学生活を充実させて帰ってきて、自分の成長を感じたい。
そのために留学先では、自分の留学意義を常に頭にいれて、意識を高く持ちながら、勉学に励みたいと思う。「留学のすすめ」の授業内でも仰っていたように、留学に行くだけで英語がうまくなるわけではないということも言われたので、ただ“留学に行く”だけではなく、積極的に現地の人とコミュニケーションをとったりすることで、自分の留学生活を充実させたいと思う。

インタビューアー:高橋頼人東洋大学国際学部 国際地域学科 1学年)
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