インタビュー
海外に行ったことによって、日本という国を客観的に考えることができるようになった。
三浦礼子氏
2020年10月16日 304ページビュー 4年以上 アメリカ合衆国 大学
「なぜ留学しようと思ったのですか?留学にいたる経緯は?」
どこの大学に行くか悩んでいた時、「日本で英語の勉強をしていても、英語力は上がらない」と英語の教師から言われ、留学を決意したが、親に許可をいただくのが大変だった。しかし、ハワイなら親戚がいるから、許可が下りた。
「留学準備で苦労したこと、工夫したことは何ですか?」
留学斡旋がなかったため、日米教育委員会へ行き、アメリカの資料を見に行った。自分で大学を探して手紙を書いて、留学生として受け入れてもらえるかどうかの連絡をとることが大変だった。
「留学中に苦労したこと、工夫したことは何ですか?」
やはり、苦労したことは英語の勉強だった。高校時代に英語の苦手意識はあったため、ここから授業で単位が取れるまでレベルを上げなければいけなかった。
また、ESL(English as a second language)というプログラムを作成するのが非常に大変だった。そこで、現地の人たちや寮の友達に教えてもらい、辞書をボロボロになるまで使った。それに加え、文化の違いに悩まされることがあった。日本ではよしとされないことをする現地の学生も中にはいたので、自分んは流されないようにしていた。
「留学前に不安だったことは?また、実際に留学に行ったら、どうでしたか?」
初めは英語力の不安しかなかった。行くと決まってから、勉強はしたものの、不安はやはり大きかった。実際に行ってみたら、授業内容は楽しくできた。
日本では1年生の時から所属する学部は決まっているが、アメリカの大学では、1~2年生は教養を学び、学部学科は決まっていなかった、3~4年生で専攻が選び、自分の好きなことが大学生中に学ぶことができるのが魅力的に感じられた。また、転校が気楽にできる点が興味深いと感じた。
「留学で得たものは何ですか?」
留学生中に得たものは、度胸。また、広い視野や客観的に見る力を得られたと思う。日本という国に生まれたという幸せを改めて感じることができた。それに加え、小さいことを気にしなくなったり、苦手な部分を隠したりしなくなった。
現地の人たちは自分のこと隠さず話し、自分の家庭のことすべて話し、自分のことを知ってほしいという人が多かった。だから、自分も隠さず知ってもらおうと思えた。
「留学が帰国後のキャリアや人生にどう影響しましたか?」
直接的に影響している職業についた。
また、英会話講師をしているので、ホームページで大学を書く時も好印象になる、それに加え、海外で経験したこと、海外での暮らしを生徒たちに話すことができるので、とても経験が活きていて嬉しい。
「今後留学を目指す学生へアドバイスをください」
周りに流されないように、気を引き締めて海外生活をする。
犯罪等も日本より確実に多いから、自分の身は自分で守ることが大事。
インタビュー実施日:2019/07/02
インタビューアーからのコメント
「印象に残った言葉」
海外に行ったことによって、日本という国を客観的に考えることができるようになった。海外の人たちは、自分のことを隠さずに話してくれることが印象に残った。
日本人は自分のことをうまく話せなかったりする人が多いが、海外の方はとにかく自分を知ってほしいから、話す人が多いということを知った。日本という国は安全で恵まれた環境にあるということを忘れずに、海外留学をしたいと思った。
「お話を聞いて、感じたこと、学んだこと」
留学することで英語を学ぶことだけではなく、日本を客観的に見る力を得て、自分の殻を破ることができる。日本にいるだけでは、日本の魅力を確認できない。留学に行くことによって、自国の素晴らしさに気づくことができると思った。
また、日本人は自分をさらけ出すことができず、自分の話をするのを極力避ける傾向があるが、アメリカ人、現地の人たちは積極的に動き、積極的に自分のことを知ってもらおうと思う人たちが多い。その方たちをみて、いい意味で洗脳され、積極的に殻を破る力を掴むことができる。
留学することによって、海外の人たちと話してその国の素晴らしさを知ることだけでなく、日本ことをより知ることができる。改めて、留学に行きたいという気持ちになった。
インタビューアー:柴田美穂(国際学部 国際地域学科 1学年)