留学のすすめ.jp

Invitation to Study Abroad

Disseminating the Impact of Study Abroad
Inter-generational Knowledge Transfer

インタビュー

とりあえず失敗を恐れずに行動する。

岩佐澄絵氏

2020年10月16日  580ページビュー
2年以上   カナダ   専門学校  
「なぜ留学しようと思ったのですか?留学にいたる経緯は?」
今の会社に就職する前に他の会社にいた。その時に電話対応をする際に海外の方からかかってきても何を言っているのか聞き取れず営業の人を探して電話を代わってもらい、探しても向こうが会議中でいないことがあり悔しさを感じていた。
自分が英語での電話対応ができないことの悔しさを、変えようと思った時に「留学しよう」と思った。
カナダを選んだ理由は、当時アメリカへは学生ビザで行くことが多く、岩佐さんは学生ではなく社会人だったため、社会人でもいきやすいカナダを選んだ。治安もカナダは良いと言われていたので選んだ点もある。

 

「留学準備で苦労したこと、工夫したことは何ですか?」

岩佐さん曰く、準備で苦労するよりも親への説得が一番苦労した。親へ説得する際にはいきたいという熱意をとにかく伝えることが大切だ。準備で苦労したことは勉強面ではなかった。

もう一つ苦労した点として、仕事を辞めることだ。岩佐さんは社会人だったので仕事を留学するからと言って退職をするのには、やはり苦労した。

 

「留学中に苦労したこと、工夫したことは何ですか?」
留学中に苦労したことはたくさんあった。まずは、自分の意思が伝えられないということ。意思を伝えようとなんとか喋っても、違う方向へ話が言ってしまうなど、なかなか自分が言いたいことが言えなかった。
そのため、ホストファミリーから日本人は何も言わない、と言われることがあったそうだ。しかし、それは言わない、ではなく言えないが正しい。間違えることが恥ずかしいと感じてしまい言えないことがあった。そこで岩佐さんは、何事も噛み砕いて話すということを心がけた。簡単な単語や短い文法を使っていくことにより、間違いが恥ずかしいという感情はなくなっていった。
3ヶ月も経つと耳がどんどん慣れていったそうだ。耳を慣らすために、ニュースをよく見ていた。人や番組によって聞き取りやすい、聞き取りにくいもありその中でも岩佐さん的一番聞き取りやすくて勉強になったのは天気のニュースだ。天気のニュースは元から単語を理解できるものが多く、頭の中でイラストや映像などが流れるのでインプットされやすかったと言っていた。
そのほかにも工夫した点として、常日頃辞書を持ち歩いて、街中でわからない単語を調べるなど、コツコツと工夫して英語能力をあげた。バスや通学中でも話している人の話の内容を拾ってメモにカタカナで書いてのちにホストファミリーにそのカタカナを読み上げ単語の意味と使い方などを教えてもらっていた。一番はやはりホストファミリーとの交流が苦労や大変なことをいい方向へ変えて行った。とても大きな存在となっていた。

 

「留学前に不安だったことは?また、実際に留学に行ったら、どうでしたか?」

正直、大きな不安はなかった。不安よりも行きたさが勝っていたため、早く行きたいという気持ちが強かった。自分の英語が通じるのかという不安はやはり誰にでもあるように、私も同様にその思いを抱えたままカナダへ向かった。
実際に空港に着き税関など最初の難関でテンションが下がった。まったく何を言ってるのかわからず「犯罪歴はあるのか?」という質問に対し何を言ってるのかわからずとりあえず「Yes!」と言ってしまい、空港の人がとても驚いてたほどだ。
海外に行くので病気の不安もあったが、何事もなく帰国することができた。

 

「留学で得たものは何ですか?」

留学で得たものは1人で行くことによって、大人数といることよりも学ぶことが多かったこと。1人でも行動できることが増え、自分の意思を貫く時は貫けるようになった。
今何をやるべきなのか、これは後にやるべきなのか、やることの優先順位をつける癖がつき、“自分の責任”でできるようになった。

 

「留学が帰国後のキャリアや人生にどう影響しましたか?」
挑戦することや何事に対しても抵抗がなくなった。帰国後、ツアーリズム関係の仕事に就きたかったが、契約社員の仕事しかなく、契約終了後どうするのだろうと悩みツアーリズム系に行くのは諦めた。そこから貿易関係など海外に関係することを調べ始め、今の会社にたどり着いた。
これは自分で決めたことだから後悔は無い。

 

「今後留学を目指す学生へアドバイスをください」
とりあえず日本から出て行ってみるのが大切で、日本を海外から見てみると新たな日本を発見できる。当たり前にやっていたこと、やってもらっていたこと、当たり前のことが当たり前では無いことに気づくことができる。留学へ行く前に自分が学びたい分野、やりたい分野を決めてから行った方が将来やりたいことにつながる。
日本にいる時から1人での行動力をつけることが、芯がぶれなくなるに加え周りに流されない人間になれる。色々な判断を経験することによって経験値が上がり、判断力が身につく。とりあえず失敗を恐れないで行動することが大切で、失敗してもそのミスを経験として受け止めそこから成長できる。
もし失敗しても違う方向行ってもそこからまた新たな自分が見つけられる。

インタビュー実施日:2019/07/24

インタビューアーからのコメント

「印象に残った言葉」
とりあえず失敗を恐れずに行動する。
「お話を聞いて、感じたこと、学んだこと」
私は来年留学に行こうとしてるので、このようなお話を今聞くことができて良かったです。
とても為になりました。そして、さらに行きたい気持ちが強まりました。

今回岩佐さんから聞いた貴重なお話を今後の生活、留学に繋げていきたいです。

インタビューアー:後藤歳果(国際学部 国際地域学科 2学年)
留学は自分の人生観、キャリア観が大きく変わる貴重な経験です。
京都大学 大学院総合生存学館(思修館)准教授
関山 健 氏
失敗は成功のもと
フードダイバーシティ株式会社
ヨコヤマ・アンド・カンパニー株式会社
横山 真也 氏
留学は行くべし
後藤 愛 氏
楽しかったこと、辛かったこと、全てが自分の糧になります
東洋大学国際学部国際地域学科教授
岡本郁子 氏
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一般社団法人 グローバル教育推進プロジェクト(GiFT)
鈴木大樹 氏
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美容室 Up to You / サロカリ代表 / 超超エリート株式会社 代表取締役
桑原淳 氏