インタビュー
留学を決めたら感謝の気持ちを持つ
手塚 菜々笑氏
2018年12月13日 989ページビュー 6カ月以上 語学学校 韓国「なぜ留学しようと思ったのですか?留学にいたる経緯は?」
●他の国のことを知りたかったから
高校時代に、海外での3週間の語学研修を2回経験しました。この経験から、「他の国のことをもっと深く知りたい」、「現地の人々は日本とどう違うのか知りたい」という気持ちが強くなりました。
●語学力を伸ばしたかったから
高校時代から勉強し続けていた韓国語と英語の実力を伸ばしたいと思っていて、大学に入学して留学する機会を頂けたため、留学することを決心しました。
長期の留学は、大学を卒業して就職をしてしまうと行く機会がなかなか作れないと考えたため、在学中の留学を決意しました。
「留学準備で苦労したこと、工夫したことは何ですか?」
●様々な手続き
留学をするにあたって必要な提出書類やパスポートの発行に時間がかかりました。特にパスポートの申請は、家の近くでは申請ができず時間とお金がかかりました。
留学するにあたりこのような手続きは当たり前なので、大変だと思うよりも、一つ一つを自分のための経験として楽しむように考えるようにしていました。
「留学中に苦労したこと、工夫したことは何ですか?」
●金銭面
留学中は何をするにもお金がかかり、その度に両親からお金をもらっていました。両親にあまり負担をかけないように、約束が無い日にはスーパーで安いものを買って食べたり、無駄な出費をしないように心がけました。
●語学力
留学中は、自分の語学力の低さに落ち込むことが多くありました。特に現地の大学生と一緒に大学の講義を受けながら、講義についていけず韓国人の友達に何度も教えてもらうことがありました。
早く自分で理解できるようになりたいと思い、普段から韓国人の友達と積極的に話をしたり、語学堂で習った単語を全て覚えたりしながら語学力を伸ばしました。
留学後半では、初めの頃に比べて講義の理解度も高まり、帰国後に受けた韓国語の検定(TOPIK)では5級をとることができました。
「留学前に不安だったことは?また、実際に留学に行ったら、どうでしたか?」
●本当に1年間もやっていけるのか
知っている人がほとんどいない環境で、他の人たちと仲良く過ごすことができるのか、現地の人たちとうまく付き合うことができるのかが不安でした。しかし現地の方々がとても優しく接してくれて、安心して生活することが出来ました。外で道を迷った時も、現地の人に聞きながら目的地を探すことが出来ました。
現地で出会った留学生たちは、自分と同じ状況だからこそお互いの気持ちを理解することができ、留学中の心強い友達を作ることが出来たと思います。
「留学で得たものは何ですか?」
●様々な国の友達
留学を成功できたのは、現地で出会った友達の存在が一番大きなきっかけとなりました。知らない土地で、慣れない外国語を使いながら生活することは、落ち込んだり傷つくことが多くありましたが、自分と同じ立場である他の留学生と付き合うことで、一緒に頑張ることが出来たと思います。楽しい思い出もたくさん作りました。
また、留学を終えて帰国した今でも、その友達と連絡を取り合う関係を築くことが出来ました。
●語学に対する自信
留学前までは、語学の勉強をしながら資格を取ったりしても、実際にその言語を使う機会は少なかったため、いざ話そうと思っても自信がありませんでした。そのため留学初期は、間違えるのが嫌で自分から話しかけたりすることが出来ませんでした。
しかし、現地で生活しながら自然とリスニング力が伸びて理解できるようになると、自分に自信がつき話すことをためらわなくなりました。
留学後に語学の試験を受けて以前よりもスコアが伸びたことで、より自信がついたと思います。
「留学が帰国後のキャリアや人生にどう影響しましたか?」
●語学力を強みにすることができる
留学前に比べて語学力が伸び自信がついたため、語学力を自分の強みとして持つことが出来るようになりました。私は大学卒業後、現在就職活動中ですが、就職活動において少しでも自分に自信を持つことが出来ていると思います。
またコンビニのアルバイトをしていますが、外国人のお客様が日本語を話せないと分かった時、韓国語や英語を使って接客をしたりします。留学したことで自分の可能性を広げることができると感じております。
●何をするにしても自信につながる
留学を成功させたことが、自分にとって大きな自信になったと思います。これから社会人になり様々なことを経験していく中で、語学だけではなく全てに対し、自分に自信を持つことができると思っています。
就職活動でうまくいかないことがあっても、留学経験によって得た自信が自分を支えていると感じます。
「今後留学を目指す学生へアドバイスをください」
●留学を決めたら感謝の気持ちを持つ
学生のうちに留学をするということは、その留学費や留学中の大学への在学費などは家族が支援してくれることになると思います。家族や留学を応援してくれる人たちがいることへの感謝の気持ちを忘れなければ、短期でも長期でも悔いのない、意味のある留学生活を送れると思います。
●ある程度言語を学んでから行く
言葉が全くわからないまま留学をするよりも、留学が始まる前までにある程度語学の勉強をして行く方が、現地でより多くのことに挑戦できたり、言葉の壁にぶつかることが少なくなると考えます。
留学が始まる前に語学の試験(英語の場合TOEICや英検など)を受けておくと、帰国後に再度受けて自分の実力がどれだけ伸びたかがはっきりすると思います。
●現地での生活を楽しむ!
留学中は大変なことや辛いこともありますが、それ以上に楽しいことや初めて経験することがあります。日本に帰ったら絶対できないと思って、いろいろな場所に行ったり、いろいろなものを食べたりしながら積極的に毎日を過ごしてほしいです^^
インタビュー実施日:2018/07/22
インタビューアーからのコメント
「印象に残った言葉」
「留学前に比べて語学力が伸び自信がついたため、語学力を自分の強みとして持つことが出来るようになりました。」という言葉です。自分の語学力に自身を持てる人は、周りの人の倍勉強をして、留学経験を積んだ人だと思うからです。
私はスポーツをしているため、体力や精神面に関しては一般の人には負けないという強みがあります。やはり、小さいころからの経験と練習の積み重ねが、今の私の自信につながっているのだと思います。
初めてのことにチャレンジするときには、この言葉を自分に言い聞かせながら取り組んでいきたいと思います。
「お話を聞いて、感じたこと、学んだこと」
今回インタビューした相手が私の姉ということで、様々なお話を聞くことが出来ました。
その他、留学中にもテレビ電話などでお話をする機会があり、留学先の友達ともお話をすることが出来ました。楽しそうな反面、とても辛くて涙を流しているときもあり、留学をするということは大変なのだなと思いました。
今でも、留学で友達になった人と連絡をとっていると聞き、自分が辛いときに一緒にいてくれた友達はとくに大切にしていかないといけないということを学びました。
また、海外の人とコミュニケーションをとることで違った考えを知ることが出来、考える力や視野が広くなるというメリットもあります。日本人は、どちらかというと真面目な考えをする方だと思うので、考える幅を広げるために留学を経験するのも有りだと考えました。
この「留学のすすめ」の授業で、私自身の考えが少し変わってきたのではないかと思います。スポーツを通して、海外のことをもっと知っていけたらなと思います。
ありがとうございました。
インタビューアー:手塚 桃花 (文学部日本文学文化学科2学年)