インタビュー
目標を立ててから留学してほしい
小白川 雄介氏
2018年12月13日 254ページビュー 1年以上 イギリス 語学学校「なぜ留学しようと思ったのですか?留学にいたる経緯は?」
大学時代に家具のバイヤーになって日本を始めとする海外の企業と、取引したいという目標を持った。バイヤーになるためには英語の能力を高める必要があったため、日本でゆっくり英語を学ぶのではなく、留学をして早く英語を習得しようと考えた。
「留学準備で苦労したこと、工夫したことは何ですか?」
留学準備で苦労したことは、留学までになかなか英語の能力が伸びなかったことだ。留学前に自分の英語の能力を高めようと、バイトをしてお金を貯めて英語の塾に通ったが、なかなか思うように英語の実力は伸びず、苦労した。留学前の英語の能力は、中学文法が分かる程度でTOEICなどの英語の試験を受けたことはなかった。また、留学準備で工夫したことは、留学先の語学学校を選択するとき、日本人が多そうなロンドンなどの都心にある学校を選ぶのではなく、日本人があまりいなそうな田舎町を選んだことだ。その選択をすることで、自ら日本人に頼ることのできない環境を作り出し、自分を追い込んで英語を徹底的に学べる環境を作った。
「留学中に苦労したこと、工夫したことは何ですか?」
留学した際の英語能力レベルは中学生程度のレベルであったため、簡単な中学生レベルの英語しか話すことができなく、難しい英語が毎日飛び交い、相手との意思疎通が難しく、困った。また、日本人も語学学校に2、3人程しかいなかったため日本語を話す機会はほとんどなく、留学生活に慣れるのに苦労した。そこで、英語に慣れるためにBBCという現地のニュース番組を毎日見て、耳から英語を慣らせ、英語力の向上を図った。
「留学前に不安だったことは?また、実際に留学に行ったら、どうでしたか?」
留学前に不安だったことは、特にない。自分で留学したいと決めたことであるため、留学に対する期待が大きく、不安などは一切なかった。実際に留学したときも、英語などに関しては困ったことはあったが、留学前に持っていた期待は裏切ることなく、毎日、新しい発見や期待などでいっぱいだった。
「留学で得たものは何ですか?」
少しのことでは動じることない、度胸を得た。留学中、黒人の方々に囲まれて脅されるなど、海外でなければ経験することのあまりできない、怖い体験をしたため、少しのことでは動じない強い度胸を得ることができた。また、様々な国で生まれ様々な文化背景で育った人々と一緒に交流していたため、日本で生活していただけでは触れることのできなかった新たな価値観に触れることができた。
「留学が帰国後のキャリアや人生にどう影響しましたか?」
帰国後、イタリアンレストランで料理人として就職してしまったため、留学経験がキャリアに大きく活かされたということは残念ながらない。しかし、一つ前の質問の回答でも述べたように、強い度胸を持つことができたため、仕事中に想定していない予想外な出来事が起きてしまったとしてもあまり動じないで、落ち着いて行動できる力がついた。
「今後留学を目指す学生へアドバイスをください」
留学をする前には必ず、目標を立ててから留学してほしい。英語の能力を上げるなどの目標を持つのはもちろん良いことだが、勉強面以外に留学先で友達を沢山作るなどの留学先での生活に関する目標でも良い。貴重な大学生活4年間の1年分を海外で過ごすのだから、自分は何をするために留学をするのか明確に1つだけでも目標を立てて留学する必要がある。そのことによって、留学の質は変化すると思う。
インタビュー実施日:2018/07/18
インタビューアーからのコメント
「印象に残った言葉」
「留学前に目標を持つことが大切」
「お話を聞いて、感じたこと、学んだこと」
今回、お話しを伺った小白川さんを始めとする、今まで講演をしていただいたゲストスピーカーの方々は皆、口をそろえて、留学前に目標を持つことが大切だと言っていた。そのことから、改めて、留学前に留学中の目標を持つか持たないかが、留学中の質を大きく変化させるのではないか、と思った。私も大学3年生の1年間を海外で過ごし、海外の大学で学びたい、と考えているため、今回伺ったお話しや、ゲストスピーカーの方々の講演が活かされるように、私も留学前に自分はなぜ学びに行くか、何を目標とするかなどを明確にしてから留学をしたいと思う。
インタビューアー:田中 里奈 (ライフデザイン学部人間環境デザイン学科1学年)