インタビュー
小さなプライドを捨てろ
柴田 光明氏
2018年2月20日 686ページビュー 1年以上 ドイツ フィジー 大学「なぜ留学しようと思ったのですか?留学にいたる経緯は?」
将来、グローバルに働きたいと思ったから。大学の先輩が活発にワークを使っていたり、OG,OBの方々が外国で活躍しているのを見て憧れた。そこから、大きなことに挑戦したいと思った。その為に、力をつけたいと思い、留学した。
「留学準備で苦労したこと、工夫したことは何ですか?」
その留学先の経済学の授業についていくために、英語の勉強。TOIECの能力だけではなく、コミュニケーション能力も必要で、それが大変だった。
それから、長期滞在するために必要なビザを発行するために、大学の入学許可証、経済取得証明書と住民票が必要で、特に住民票のための住居探しも大変だった。現地のドイツ人の人でも合う住居を探すのは大変という状況で、先方の大学も取り合ってもらえなかった。ジャズピアニストの人などが取り合ってくれた。
「留学中に苦労したこと、工夫したことは何ですか?」
留学中大変だったことはふたつあって、ひとつが留学の目的が英語を使って経済学を学ぶこと。でも、ドイツに留学したから、周りがドイツ語だったので英語を勉強する時間を毎日作って勉強したこと。現地に来ている留学生とは英語でコミュニケーションし、現地の人たちとはドイツ語でコミュニケーションをとった。
二つ目はドイツ語を学ぶこと。目的ではないが、生活に支障をきたさないレベルまで学んだ。ドイツ語を使って経済学をディスカッションするレベルまでは、いかなかった。ドイツ語はドイツに来てから学びました。
若い人には英語は通じるが、頑固な人や40代50代の人たちは英語が通じないことがあった。口内炎ができて病院にいかなければいけなかった時、英語の医学の専門用語は難しいし、英語が通じるかどうかわからなかったので、ドイツ人の友達を連れ、通訳してもらった。それから、ドイツの肉はまずくて最初はソーセージばかりを食べていて胃もたれしていた。だけど、ドイツ語を学んでやっと良いお肉屋さんで買い物できるようになって、健康になった。それ以外では、食に困らなかった。
ドイツ人と一緒にプロジェクトをやった時、クラスが一個上だったのか、日本人だったかはわからないけど、意見が通らないことがあったのでどうやってチームに貢献しようかという点も苦労した。
「留学前に不安だったことは?」
現地での生活 ドイツ語が出来ない事 どれだけ英語が通じるか
それから、家が決まったのが行く前の2日前で、本当に家が確保されているのか、家に着けるだろうかという点も不安だった。
「実際に留学に行ったら、どうでしたか?」
不安通りだった。想像通りの事だった。
「留学で得たものは何ですか?」
<ダメもと精神>だめで元々という精神を得た。何をチャレンジしても死ぬことはないと思い、色々なことにチャレンジすることができた。出来るか出来ないかをやる前に判断するのをやめたこと。自分で限界を決めないこと。
それから、留学中にビジネスの学問とインターンシップとサッカーをやった。ビジネスの学問では、自分の学部生じゃない修士の人とやったり、統計ソフトをつかったり、日本では出来ないことができた。
あと留学を通して、日本との授業レベルと違うと感じた。toiec800点とらないと英語の授業はとれないし、まず卒業が出来ない。一年生からすごいことをやっていて授業の予習復習をしていないとついていけないぐらい授業のレベルが高い。日本人が大学に行く感覚と外国人が大学に行く感覚が違うとも感じた。学問を追及するぞという気持ちがあって、自分に負担をかけて勉強している感じがあった。そして、オンとオフの切り替えがすごくて昼はしっかり集中してやっているが、夜になるとビール飲んだり、遊んだりしている。
小1の頃から、サッカーをやっていて本場でやりたいという夢が叶ったし、ドイツ人のサッカーの文化が根付いているのを見て日本人にとってスポーツを大きくさせたいという前から思っていた夢が留学に行ってさらに強く思うようになった。
「留学が帰国後のキャリアや人生にどう影響しましたか?」
今、働いている会社で海外関係の業務を任せられる可能性があること。違うバッググラウンドを持った同僚や先輩にその経験が通じること。
「今後留学を目指す学生へアドバイスをください」
小さなプライドを捨てろ。小さなプライドを持って留学すると邪魔になる。素っ裸のまま留学すればいいと思う。
そして、ちゃんと目的を持って留学すること。あっちに行ったら、何か目的が見つかるという考えはやめたほうがいい。目的を持たず留学するのは、お金と時間の無駄。
インタビュー実施日:2017/04/25
インタビューアーからのコメント
「印象に残った言葉」
小さなプライドを捨てろ
「お話を聞いて、感じたこと、学んだこと」
本当に留学でしか体験できないことがあるんだなと思いました。お話を聞くだけでも外の世界がどんなものなのかということなど知れましたが、実際に留学して肌で海外の風を感じないと本当の意味での外の世界を知れないなと実際に行った人のお話を間近で聞いて感じました。
インタビューアー:足立 勇登(東洋大学)