インタビュー
実際に起きていることを自分の目で確認できる
石川友哉氏
2018年2月20日 871ページビュー 3カ月以上 イギリス 語学学校「なぜ留学しようと思ったのですか?留学にいたる経緯は?」
英語の先生になりたくて、海外に行ったことがなかったから。経緯は、そのプログラムに申し込みをして面接、試験などの選抜試験を経てこの留学に行った。
「留学準備で苦労したこと、工夫したことは何ですか?」
向こうの大学の授業を受けるため、レファレンスブックを利用して事前に授業を予習していた。後は、ある程度の日常会話と自分が話しそうな言葉を事前に調べた。これはすごく大事。自己紹介も一文で終わるとつまらないから自己紹介も準備した。
「留学中に苦労したこと、工夫したことは何ですか?」
自分の英語が通じないこと。表現とか。授業でグループディスカッションがあったけどそこで意見が言えなかった。突然文章を作れなかった。その日その日でテーマが違うから大変だった。
「留学前に不安だったことは?また、実際に留学に行ったら、どうでしたか?」
自分の英語が通じるか心配だった。さっき言った通り実際に向こうに行ったら通用しなかった。治安の面も不安だった。向こうに行くと実際に日本の素晴らしさに気がつくし、日本人だとわかったら「お金ちょうだい」とか平気で行ってくる。海外に行って帰ってきたときに日本の良さに気がついた。日本の教育はすごいと感じた。みんなに善悪の判断がみに付いているから。あと、ホスピタリティとか日本はとてもすごいと思う。基本ぼったくれるものだと考えましょう。(笑)ウェイトレスはめんどくさい客がきたら平気で嫌な顔をしたりする。
「留学で得たものは何ですか?」
日本がとても過ごしやすいと気づいたことはもちろんだけど、自分の場合は一緒に行ったメンバーの志が高くてびっくりした。自分は語学留学のために行ったけど他のメンバーは日本を本気で変えていこうという人たちがいた。その人たちがいたからこそ自分の日本に対しての見方やどうしたら日本の問題が解決できるのかを考えるようになった。
「留学が帰国後のキャリアや人生にどう影響しましたか?」
生徒に英語を教えていくにあたって、ただの語学としてではなく自分が海外で見てきたことを交えて教えることができた。生徒の異文化理解を深めることができた。
「今後留学を目指す学生へアドバイスをください」
最初の一ヶ月、二ヶ月は本当に苦労します。よく言われる通りそこの最初の大変な部分を乗り越えることが大切です。長い期間行ってください。語学は一、二度挫折しないと身につかないものだと思います。辛い思いをしてください。例えば、留学生にあまり慣れていない人が多い場所などに。そうすれば自分がやるしかない状況が作り出せます。あと、受け身にならないことが大事だと思います。他力本願ではなく自分から努力してください。向こうに行って帰って来れば英語が話せるようになっている訳ではないので。日本でできることはやっておきましょう。
インタビュー実施日:2017/07/15
インタビューアーからのコメント
「印象に残った言葉」
実際に起きていることを自分の目で確認できるという言葉が印象に残りました。安河内先生がおっしゃっていた日本以外で起きている「発展途上国」などの言葉だけしか知らないことを識字化できるということと共通しているなと感じました。
「お話を聞いて、感じたこと、学んだこと」
素直に海外に行きたいという気持ちが強くなりました。しかし、それと同時にただ留学するだけではほとんど意味のないことだということも感じました。海外に行くのであればその場所に合わせた準備をしていこうと思います。また、これまで自分がゲストスピーカーの方々から聞いてきたことでみなさんが共通しておっしゃっていた「自分から発言していかなければだめ」ということを石川先生もおっしゃっていたので、このことが本当に大切なことなのだと感じました。また、自分のいる日本がいかに充実していて、何不自由なく生活できているということに改めて気付きました。自分が今回のインタビューで学んだことは、留学は行くことで語学面だけでなく精神的な面、考え方の面でもプラスになるということです。例えば、先生がおっしゃっていた辛い最初の一、二ヶ月を乗り越えることができれば精神的に成長できます。また、自分自身で外の国を見ることによって日本の置かれている現状が把握することができます。このことから留学は人としてさらに大きくなることができるものだということを学びました。今回のインタビューは、留学を目指す自分にとってとても貴重な時間になりました。
インタビューアー:三塚広椰 (東洋大学)