インタビュー
たくさんの人と触れ合うと自分の肥やしになる
宮崎 唯氏
2017年1月31日 443ページビュー アメリカ合衆国【インタビューゲスト】宮崎 唯 先生(都立青山高校教師)
高校時代に大変お世話になった先生に、留学についての色々なお話を伺ってきました。
Q.留学に至った経緯は何ですか。
英語を英語で教え、生徒に英語を使わせることを目標とした、東京都の海外派遣プログラム(教員海外派遣研修)に参加することになったことです。
Q.どこでどのようなことをされていたのですか。
カリフォルニアのUCI(アーバイン大学)で、英語の教授法についての授業を受けていました。日本では英語を使うアクティビティを増やそうという動きがあるので、”Teaching English as a foreign language(外国語として英語を教える)”という指導法を学ぶ授業を団体で受けてきました。
Q.印象に残る出来事や気が付いたことは何ですか。
向こうの中学では部活動がなく、すぐに家に帰って家族と過ごすのではなく、部活がない分、自分の生活が充実してる気がしたと感じました。また、イベントでは必ず家族で集まるので、すごく家族を大切にしているというのが印象に残ったことですかね。
Q.対人関係を築く上で心がけたことは何ですか。
ホームステイをしていたので、ホストファミリーとたくさん会話をすることを心がけました。日本人はシャイなので、内にこもってなかなかコミュニケーションをとろうとしない特徴があります。別に日本人はそのホストファミリーが嫌いではないのに、向こうから、居心地が悪いのかな、などと勘違いされてることが多いので、とにかく話せる時は話そうと思いリビングにいたり、ちょっとした時間で子供たちと遊んだりしました。また、授業が終わってから、友人と一緒に外でご飯を食べるという流れをあまり組まないようにし、家に帰ってなるべく家族と一緒にいるようにました。
Q.留学中の苦労は何ですか。
一番の苦労は交通の面です。電車やバスが日本のようにきっちり時間通りに来ないし、時間の間隔も広く、距離が長いのも大変でした。学校の帰りなんて、授業が終わって45分後じゃないとバスがこないのでそれまで時間を潰さなくてはならないこともありました(笑)
Q.留学で得たことを現在の活動にどのように生かしているかを教えて下さい。
向こうの先生たちや教員の仲間などと、情報共有や意見交換ができたことが一番大きな財産かもしれないですね。また、海外の先生は全世界からの留学生を受け持っているので、そういう立場から見た日本人の特徴など、客観的な意見を聞けてよかったです。教授法を学びに行って、授業の組み立て方が変わり、授業パターンの引き出しが増えました。また、生徒の反応を見ながら臨機応変に対応できる力もつき、授業でより英語を使いつつ読解力を下げないような授業がしっかりとできるようになったかなと思います。具体的には、本文を読んで自分の意見を言わせたり、自分のリーディングと相手のリーディングで欠けた情報を補うために、読んだ文章の内容をお互いの言葉で伝え合うことをさせています。また、本文に対する自分の意見を英語で話し合うこともしています。ステップをどのように踏ませるかは私の力量なので、そこはまだまだブラッシュアップしていかなければならないと思っていますが、自分の授業のスタイルの幅がかなり広がりました。
Q.これから留学する学生へアドバイスをお願いします。
留学するには、歴史、文化、政治などの色々な分野において日本のことを知っておくことが大切です。こういうとき日本ってどうなのとか、日本の象徴って何なのとか絶対聞かれるので。あとは、自分から積極的に行動することが大切だと思います。ただ単に留学に行きたいという意思だけで留学に行っても得るものはたくさんありますが、何をしたいか、学びたいかを明確にした方が良いです。留学をしないと見えない外国との文化の違いなどもあるので、海外経験はした方がいいですし、自分のやりたいことに見合った場所を選ぶことも大切です。大学時代カンボジア語も学んでいたのですが、英語圏や先進国以外の様々な国にも目を向けると違った価値観が生まれてきます。留学先にも色々な国の人がいるので、たくさんの人と触れ合うと自分の肥やしになると思います。


インタビューアーからのコメント
・印象に残ったキーワード
先進国ばかりではないので英語圏の国以外にも目を向けるとよい。
目的をしっかり持って海外へ学びに出る。
・学んだこと、感じたこと
留学に行っても得たものが少ないまま帰国した人がいるというお話を聞き、自分から積極的に会話をしたり、アクティビティに参加することがどれだけ大切かを知ることができました。全ては自分自身にかかっていると感じました。また、もし自分が今外国の人に日本について聞かれたら向こうを満足させられるような答えを返すことができないと思うので、外国語の勉強だけでなく日本についての知識もつけていかなければならないと感じました。
インタビューアー:山本 美咲(東洋大学1年)、藤澤ひなた(東洋大学1年)