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Invitation to Study Abroad

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インタビュー

東京よりも面白いところを探しに行こう!

前田 塁氏

2016年11月11日  423ページビュー
1年以上   アメリカ合衆国   大学  

【インタビューゲスト】前田 塁さん  (TABBIPOオフィス)

生徒:前田さんは大学3~4年時にかけてNYに一年間交換留学をされていました。そんな前田さんにインタビューを行いたいと思います。
 
生徒:留学に行こうと思ったきっかけは何だったのですか?
前田さん:大阪や名古屋にも住んでいた時期があって、次に住むなら東京だと思って、大学進学を機に上京しました。大学生生活にも慣れてきた時にふと気づいたことが、大学の終わりが見えたということでした。学期が始まり、中間テストがあり、期末テストがあり、長期休みがあって、それを4年間繰り返していくことに、このままでいいのかと感じていました。それと同時に、東京という土地にも慣れてきたのに、思ったより楽しめていなくて、この状況をどうにか打開しなければと思っていました。自分を変えなければ楽しくならない、それにはまず、場所を変えなければと思い、NYに留学しようと決意しました。端的に言うと、東京よりも面白いところを探しに行こうと思ったことがきっかけでした。
 
生徒:なぜNYに留学しようと思ったのですか?
前田さん:留学をするなら交換留学がいいなと思っていて、学校の指定校がいくつかあった中で、NYかイギリスで迷って、先ほどの質問でも言った通り、東京よりもすごいところに行きたかったので、都会と言ったらNYだなと思い、NYにしました。日本の大学では、経営学部だったので、NYの大学でも経営学について学んでいました。
 
生徒:交換留学をされたということで校内での選考などがあったと思います。留学前の英語力と帰国後にはどのような変化がありましたか?
前田さん:もともと英語は不得意でもなく、特別できるというわけでもなく普通でした。具体的には留学前に受けたTOEICのスコアは650点くらいだったと思います。選考の基準でTOEFLのスコアも必要だったので、対策をしていたら、出発前にはある程度、英語は話せるようになっていましたが、特に英会話を習いに行くことや、留学生と積極的に交流などはしなかったです。現地の大学では授業毎にレポートの提出があり、プレゼンなども多かったので、その面では沢山勉強していたと思います。帰国後に受けたTOEICは920点で、特にTOEICの対策をしたわけでもなかったですが、留学中にしっかり勉強していたことが身になったのだと思います。
 
生徒:留学中異文化を感じた出来事は何かありましたか?
前田さん:通っていた学校で新しい校長先生の方針に納得できない生徒が、校庭でデモ活動を行っていたり、学校にダンスフロアがあって、何かにつけてダンスパーティーをやっていたことに文化の違いを感じました。あと海外の方は、家族でのイベントを大切にしている人が多くて、寮に通っていたのですが、クリスマスとか長期休暇になると、みんな家族のもとに帰ってしまうので、けっこう寂しかったということを覚えています。よく海外の大学生はみんな熱心に勉強している反面、日本の大学生は遊んでいるばかりだと言われていますが、思ったよりもそんなことはありませんでした。まじめな人はすごくまじめだし、それなりにやっている人もいるし、それは海外も日本の大学も変わらないという印象を受けました。授業も日本と比べて、授業毎のレポートが大変だったり、プレゼンの授業は多かったですが、さほど大変ではありませんでした。
 
生徒:3~4年生にかけて留学していて日本で就活するのではなくアメリカのボストンで開かれた「ボストンキャリアフォーラム」という合同説明会と面接に参加され、内定をもらったということですが、インターネットの情報だけで企業のことを調べることはとても大変だったと思います。様々な道が考えられたと思いますが、なぜ留学中の大変な時期に就活をしようと思われたのですか?
前田さん:私は大学に一浪して入学をして、現役で入学していたら違う学年だった人と一緒の学年になって、新しい出会いがあり、みんなと一緒に卒業をしたいという思いが強かったからです。帰国後に就活のために卒業を遅らせるのはもったいないと思って、留学と就活を両立させようと手段を探していました。現地就職も考えましたが、約1年留学してNYのことが少しわかってきたという位だったので、あまり現実味がないと思いました。8月にNYに行って、11月に「ボストンキャリアフォーラム」があって、すぐだったというのと、期間も3日間で短かったので、割と軽い気持ちで受けに行きました。周りに就活生もいないし、アドバイスをくれる人もいなっかたので、自己流でやっていたので、正解かどうかはわからないですが、面白かったです。
 
生徒:前田さんの経験を踏まえ、留学はすべきでしょうか?
前田さん:私は留学と世界一周と両方経験しましたが、どちらもとても面白かったです。
留学だと旅行で行くよりも長く滞在するので、だんだんと、好きなお店、人、場所が少しずつ出来てきて、それが良かったなと思います。逆に旅行は滞在自体は短いけれど、色々な場所を訪れて沢山の人と関われることが楽しかったですね。自分にとってはどちらもかけがえのない財産になりました。
今後社会で働く上では留学は選択肢も増えるし、迷うところだと思います。でも留学もバックパッカーや旅行も、「海外楽しかった」 「この国は行って良かった」とか一度経験するとなかったことにはならないじゃないですか。だから基本的にはやりたいことはやるべきだと思います。トビラは一通だから大変なこともあるかもしれないけれど、やってみないと気づかないことがあるし、一度きりの人生だし、海外に出るという道を選んだほうがいいと思います。
 
生徒:これから留学しようとしている学生に一言お願いします。
前田さん:留学+何かもう1つやりたいことを達成して欲しいです。
私の場合留学自体は目的ではなかったのですが、留学と同時に就活をし、さらに世界一周の3つをして、それらの経験があったからこそ見えてきたものがありました。何か目的があれば、自分だけの留学になるし、留学という1つの見方ではなく、より濃い時間になると思います。

インタビュー実施日:2016/05/28

インタビューアーからのコメント

<印象に残った世界とつながるキーワード>
東京よりも面白いところを探しに行こう!

<お話を聞いて感じたこと、学んだこと。今の自分と繋げて思うこと。>
前田さんの話から、常識にとらわれず、自分のやりたいことや興味のあることにチャレンジし、楽しんでいくことが大切だと感じました。
私が考えていた留学のプランは英語が話せるようになって日本に帰ってくるというおおまかなプランだったので、今後は目的意識を持って、自分だけの濃い時間を過ごせるように、プランを練りなおそうと思いました。

インタビューアー:金谷 優(東洋大学国際地域学部国際地域学科地域総合専攻1年)
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関山 健 氏
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