留学のすすめ.jp

Invitation to Study Abroad

Disseminating the Impact of Study Abroad
Inter-generational Knowledge Transfer

インタビュー

人を助けたい!の思いで英会話スクールに新たな風を巻き起こした母親

本多 裕美子氏

2016年11月11日  530ページビュー
4年以上   アメリカ合衆国   大学  

【インタビューゲスト】本多 裕美子さん(アドバン外語学院御殿場校校長)
 
学習困難を持った自身の子どもを救うために、東京都港区にあるアメリカ州立テンプル大学ジャパンキャンパスに29歳で入学し4年間の大学生活を経て主席で卒業。
現在は英語で科学を子どもたちに教える英会話スクール校長の本多 裕美子さんにお話を伺いました。  
 
(学生)——テンプル大学ジャパンキャンパスに留学しようと決めたきっかけは何ですか?
当時幼稚園児であった息子は、学習困難を患っていました。日本では治療法がない!とわかった私は、インターネットで調べました。しかし、海外でもこれといった効果的な治療法がありませんでした。ならば自ら大学で学び、新しい治療法を作ってしまおう!と決め、テンプル大学への入学を29歳で決めました。
 
(学生)——留学中に感じた事を教えてください。 
特別な教育をしたいと考えています。本物を教えていければそれでいいのです。  
まず私は、大学で心理学を学んでいました。最初の1年は何が何だかわからぬまま過ぎてしまいました。授業も教科書もすべて英語だったので理解できませんでした。だから人一倍本を読み、人一倍教授に質問しました。そして心理学がつまらないと感じるようになってしまい、教授から第二言語教授法を勧められ、そこから英語教育にのめり込むようになりました。 
テンプル大学には、様々な国の学生が在籍しています。日本の大学の授業は、生徒が教授の話を聞く講義型が多いです。しかしテンプル大学では、参加型の授業が主で、意見やたくさんの知識を用意しておかないといけませんでした。課題、研究、英語でのプレゼンなどに毎日追われ、それに加えて英語の発音による差別があり、非常に辛い日々でした。差別により英語が喋れなくなった時期もありました。そのとき教授に“英語で即興劇”のコースを勧められ、その中に飛び込んでみました。練習を積み重ねるうちに皆が笑ってくれたことでじぶんのなかのえいごにたいするきょうふがなくなり、また英語が話せるようになりました。
楽しかったことは、自分がアイデアに詰まったときに仲間たちが助けてくれたり、教授が親身になって様々なアドバイスをくれたりしたことでした。たくさんの国の生徒さんとコミュニケーションを取ることは、自分の自信にもつながりました。大学時代に心理学だけではなく、美術学や音楽、社会学、文学、数学などもリベラルに学び視野を広げられたことで多角的に物事をとらえられるようになったと感じます。
 
(学生)——留学後、今の仕事に活かされていることは何ですか?
私は、‘何か新しいことを創り出したい‘と考え今の仕事をしています。御殿場は教育レベルが低い地であります。私は、日本人は英語だけではなく、理科の力が必要だと考えます。例えば、海外で機械の修理を頼まれたらどうしますか?英語がわかっても、機械の知識がなければ問題は対処できません。重要なのは、‘英語がペラペラだけではなく、中身のある人間である‘ということなのです。これからの社会で必要なのは、‘中身のある人間‘なのです。今までは御殿場校は単なるネイティブ講師がただ英語を話すだけのスクールでしたが、これではいけないと感じ、私がカリキュラムをすべて変えてしまいました。今のアドバン外語学院では「英語+理科」の授業を行い、高校一年で大学一年レベルを勉強している子もいます。
 私は、自分のためではなく人のためにここまでやってきました。‘人に対してどれだけ時間をつぎこめるか‘が重要です。私のようなおばさんが出来たのだからこれからの日本を担う若者ならもっとできると信じています!中身のあることを多角的に学んで新しい何ものかを創り出していってください!!

インタビュー実施日:2016/06/27

インタビューアーからのコメント

●印象に残った未来につながるキーワード
・中身のあることを学ぶ。
・多角的に物事を捉える。
●お話を聞いて、感じたこと、学んだこと。今の自分と繋げて、思うこと。
 自分のためではなく、人のために今までどれだけ時間をつぎこんできただろうか。と考えたときに、今まで自分自身を第一に考えることが多かったと改めて思い直しました。
自分の興味のあることだけを学び得るよりも、多角的な面から物事を学び得たほうが自分の見聞を広められ、どんな問題にも対処できるとお教えいただきました。ですので、これからの大学生活をどう過ごしていくのか。あっという間の4年間をどれだけ濃くて深いものにできるのか。自分で考え直し、中身のある人間になりたいです。

インタビューアー:木村沙英(東洋大学国際地域学部国際地域学科2年)
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