インタビュー
カリスマ英語教師を日本に! 「人材育成のプロ」の留学経験
君嶋 豊氏
2016年11月11日 973ページビュー 4年以上 アメリカ合衆国 大学【インタビューゲスト】 君嶋 豊 さん
(株式会社イーオン東京本社 教務課 トレーナー)
国内大手英会話教室で人材育成を行い活躍されている 君嶋 豊 さんに、留学での経験とそれがどう現在につながっているのか、お話を伺いました。
(村上)−− 留学について、なにか気を付けること、準備しておくことはありますか?
私の場合は、留学して美術を学びたかったので高校卒業後1年間ネバダ州立大学の日本校に通い、また高校三年間英会話学校に通い計四年間の準備をしてから1990年5月に渡米しネバダ州立大学リノ校に留学、大学付属の英語学校で授業を受けた後、9月から学部の授業を受講開始し、1994年5月に卒業しました。それでも1年目はつらかったですね。何事にも準備をすることは大事だと思いますが、留学もそうだと思います。
英語の事前学習ももちろん大事ですが、気を付けることとしてはやはり海外の人には日本のことをほとんど知られていないかもしれないということを理解して、日本について自分の中で学んで「日本はこんな国ですよ」と相手にきちんと伝えられるようになっておくことだと思います。それには知識や語学力や説明する力が総合的に求められますね。私も最初は相手の日本に対する疑問に「そういうものだから」と答えてしまっていました。
(村上)−−留学ならではの経験を教えていただけますか?
ネバダ州立大学での専攻は芸術、副専攻はビジネスで、彫刻も水彩も油画も色々やりましたが、主にやっていたのは木炭やパステルでの絵でした。ビジネスは副専攻だったので、一般的なビジネスのクラス(会計学や経営学など)を受講していました。しかしながら、現在の仕事に関していえば、自分に大きな影響を与えていると思うのはルームメイトとのディベート体験ですね。そのルームメイトはディベートのクラブに所属していて、なにかあると自分ともディベート合戦になっていました。その時に相手に自分の思いを伝えるための語学力などが培われたと思います。
ルームメイトにだけでなく授業中にも自分の意見を聞かれることはたくさんあったので、発信する力はとても大事だなと思いました。
また、アメリカは自由の国とよく言われますが、実際には州によって保守的であったりいろいろな人がいて、そういった意味での自由はありましたが、日本人のイメージする自由とは少し異なっていて、そういったその土地に関する詳しいことも実際に留学してみて初めて分かるのではないかなと思います。
(村上)−−そこから現在につながっていることを教えていただけますか?
物事を多角的な視野から考えることを留学で身に着けたことが、今の仕事にも大きく影響していると思います。
なにかを相手に伝えたいと思ったときに、語学力が足りないから、難しいからとあきらめることをやめたのも大きく自分を成長させてくれたと思います。それらの経験がすべて、いろいろなタイプの先生にそれぞれにあった指導で個性をのばしてカリスマ教師に育成していくという今の仕事につながっていると思います。
インタビュー実施日:2016/06/11
インタビューアーからのコメント
●印象に残った世界とつながるキーワード
・相手に自分の意思を伝える意思と力
・自分の能力不足であきらめない
●お話を聞いて、感じたこと、学んだこと。今の自分と繋げて、思うこと。
やはり留学というのはきちんとした準備と目的を持って行えば、自分にとってプラスになって後々の人生にたくさんの影響を与えてくれるのだなと感じました。またそこで得たものを生かして他の人に伝播させていく、君嶋さんの姿勢と意欲に強い感銘をうけました。自分もそのような社会に貢献できる仕事ができるようになりたい!という思いをさらに強固なものとさせていただけるインタビューでした。
インタビューアー:村上 正輝(東洋大学2インド哲学科4年)