留学のすすめ.jp

Invitation to Study Abroad

Disseminating the Impact of Study Abroad
Inter-generational Knowledge Transfer

インタビュー

自分が惹かれる方向へ向って行動し動いてみる

岡田淳氏

2016年11月11日  187ページビュー
6年以上   アメリカ合衆国   大学  

【インタビューゲスト】岡田淳さん

自由学園理学部卒業後、カリフォルニア州立大学で1年学び、その後さらに環境学を学ぶためにユタ州立大学へ転校し、卒業。卒業後、コロラド・アウトワードバウンド・スクールでアウトドア技術と指導法について学び、自然と調和した生き方を教える世界的にも有名なサバイバルスクールで、自然との向き合い方を学ぶ。6年以上の滞米の後帰国し、公私機関の環境教育や環境レンジャーの養成にあたった。その後、Earthmanship(アースマンシップ)という環境教育団体を設立し現在に至る。
 
⑴ いつ頃留学を決意しましたか?
日本の大学在学中に、自分が学んでいることがしたい勉強ではないと感じていた時期があり、海外留学を考え始めました。大学3年生の頃だと思います。ただ日本の大学を卒業してすぐに留学をする前に、まず自分一人になる旅がしたいという気持ちが強くなり、大学にいる間にひとりで旅をする練習を始めました。それはある年配の留学経験者に、「孤独と貧困に耐えるのが留学なんだ。」と言われたというのもひとつの理由です。海外に出るにしても目指すべき所がわからなかったので、とにかく自分が学びたいと思うことを書き出したり、したい旅の計画を立ててみたりしました。
 
⑵ どのようにアメリカの大学に決めましたか?
子供の頃から親の知人のアメリカ人家族と交流があり、日本とはまったく違う生活スタイルや、異なるパワーを感じるアメリカという国に興味があったからです。他に父親の仕事関係でつながりのあったフランスへ行くことも考えてもみましたが、やはりアメリカへの興味が強くまずはアメリカに行きたいと思いました。また、幸いなことに留学を考え始めたころ、何年も連絡を取っていなかった先ほどのアメリカ人家族から連絡があり、彼らの自宅を利用して大学で勉強してみたら、という誘いがあったのは大きかったです。
私のいた日本の大学では自然環境を学べる学科がなく、物理系の勉強をしたのですが、アメリカには自然環境資源やアウトドア活動を、経済面からもマネージメントとしてとらえ学ぶ学科があるのを知ったので、いろいろな大学に手紙で問い合わせ調べました。まず初めの年は、滞在させてもらえる家の近くで英語を勉強しながら、カリフォルニア州立大学に入学しました。そしてその翌年、環境学が学べて、より大きな自然のある田舎のユタ州立大学を見つけ、転校しました。
 
⑶ 留学中に困った事はありましたか?
渡米前にもずいぶん勉強したのですが、やはり現地の英語のスピードについていくのが難しく、大変でした。英語で話してもうまく伝えられず、日本人だからとあしらわれないよう喧嘩腰みたいな話し方をしていたこともありました。けれど、何とか伝えようという気持ちを持ち続けたおかげで、徐々に伝えられるようになっていきました。
 
⑷ アメリカで学んで一番印象深かったのは何ですか?
地球に人が生きている、という感覚を学べたことです。自分が思っていたことは正しかったことが分かりました。いろいろな人種でアメリカは成り立ち、それぞれの人種の歴史も常識もとても違うけれど、実は人はみんな同じなのだ、ということを身にしみて感じました。
 
⑸ これから留学する人にアドバイスをお願いします。
自分が惹かれる方向へ向って行動し動いてみるのはいいことだと思います。壁にぶつかることはあると思うけれど、動いてみないと壁も見えない。そして壁に行き当たってみると、そこに新たな道しるべがあることに気きます。
留学は冒険であり、次を発見する道でもあります。危険はどこにいてもあるものですから、それをかわすための心と身体の準備をしておくことも大切です。そして自分の気持ちに従って動く練習をして、自分の人生を作っていってください。
いつも新しい気持ちで、自分のクリエイティビティをMAXにして。

インタビュー実施日:2016/06/12

インタビューアーからのコメント

自分の思いのままに考えて、行動に移してみるという岡田さんのお話に、周りの空気を読んであまり行動を起こしていない自分がなんてもったいないことをしているのだと考えさせられました。アメリカで学んだ考え方や、自然との付き合い方を、環境をマネージメントとして考えていなかった日本に取り入れて、環境と経済がバランスよく回るように今活動されている岡田さんは、インタビューで答えられていた通り自分の思った方向に常に進み続けているのだと思いました。今回岡田さんの貴重なお話を聞き普段聞く留学体験とは違っていたので、新しい留学の見方ができたのでお話を聞けて本当に良かったと思います。

インタビューアー:木全あゆみ(東洋大学国際地域学部国際地域学科 1年)
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関山 健 氏
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