留学のすすめ.jp

Invitation to Study Abroad

Disseminating the Impact of Study Abroad
Inter-generational Knowledge Transfer

インタビュー

日本の鎖国を解消したい。

山川 陽平氏

2015年9月14日  622ページビュー
4年以上   アメリカ合衆国   大学  

【インタビューゲスト】 山川 陽平 さん(現在、イタリアのジュエリーブランドに勤務)

高校卒業後、単身渡米して英語を学び、いろいろな経験をし、今もなお海外を飛び回りたいという山川陽平さんに日本と海外の社会の違いやアメリカでの暮らし、海外の良さなどをお伺いしました。

(学生) ― そもそもなぜ留学しようと思ったのですか?
もともと高校の時から海外に興味があり、大学受験の時に日本の大学を受ける準備も一応していたのですが、半分ぐらいはTOIFLの勉強をしていました。英語も普通の高校生と同じで話せるほどではなかったです。日本の大学を一校だけ受けたのですが、それに受かると日本の大学に二年行き、アメリカの大学に二年行って両方卒業資格がもらえるという美味しい話で、そこに受かると思い、そこしか受けませんでした。
しかしそこの二次面接が英語で執り行われ、周りが帰国子女や海外に住んでいたという人ばかりで落ちてしまいました。さすがにまずいと思い、大学を探すため大阪で行われいてる留学フェアに行きました。最初は単身で行くつもりはなかったのですが…10校ほど来ていたアメリカの大学のうち二校が日本人のアドバイザーで、ほかの大学は話が通じないためそのうちの一人の人と話をしまた。その方に行きたい旨を伝えると高校の成績とTOIFLの点数を踏まえアプリケーションを書いておいてくれれば返事を書くと 言われ、書いて送ると二週間後に返事が来て、晴れて大学に合格しました。実家が自営業で、近くに関西外国語大学があり昔からアルバイトでそこの大学生が働いていたのを見てきましたが、日本の大学に行っても英語が話せるようにはならないだろうし、意味があるのかと疑問に思っていました。なので、とにかく英語が話せるようになりたいと思い単身渡米し向こうの大学に行くことを決意しました。

(学生) ― 英語が話せない中でどうやって講義を受けていたのですか?

まず授業内容は聞き取れませんでした。授業では何を言っているのか全く分からないので放課後に授業で使われたパワーポイントと教科書を使い勉強していました。
なので、授業中は話を聞いているだけでした。講義自体はわからなかったのですが、出ていることに意味があると思っていました。毎日2、3時までひたすら教科書を読み勉強していました。宿題、テスト、プロジェクト、エッセイなどやることが多く毎日予定が詰まっていましたが嫌だと思ったことはありませんでした。

(学生) ― 海外の人と日本人の考え方はやはり違いますか?
それは確実にあると思います。とにかくアメリカは緩い!夕方の3時にはみんな帰宅しようとするので渋滞が起こっていました。その分、もちろん朝も早いのですが…
それに規律が少ないですね。細かいことはどうでもいいし、意見も直球に言ってきます。でも意味のないルールはなかったですね。
仕事では、自分の上司に直接意見が言える風通しの良さがあります。何かあればいつでもメールしてきてと社長自らおっしゃって下さり、上司と部下の距離が非常に近いです。一人一人と会話を持とうという姿勢がまず違いますね。

(学生) ― これからまた海外に行くことは考えていますか?

絶対に行きますね。海外が楽すぎて日本に帰ってきたというのもありますが、やはり東京はしんどいですね・・人々が。これしたらダメ、みんながこれしているからこれしないといけないというのが辛いです。日本はそういう国だとは思いますが誰もその壁を取っ払おうとしないので、何とかした方がいいとは思っています。

== 世界とつながるインタビューを終えて ==

インタビュアー① 佐々木 はづき
●印象に残った世界とつながるキーワード

・勉強していない時間も勉強になる。
・日本国内が息苦しい。

●お話を聞いて感じたこと、学んだこと。今の自分とつなげて思うこと。
海外に行くと本当に英語だけの生活になるのでそういった環境におかれると嫌でも英語が身に付くものなのだと改めて感じました。また、仕事をする上でアメリカの会社がいかに働きやすいかというのをしきりにおっしゃられていてそれを実際に自分の身を持って体験したいなと思いました。
社長や上司の方と直接お話をさせていただけたり、プライベートなどでも距離が近いというのは日本ではなかなか考えられないので、そういうのを実際に感じることができたら自分の価値観や視野ももっと広がって楽しいのではないかと思いました。
山川さんのお話を聞いて、本人はしんどくなかったし充実していたとおっしゃられていましたが、日々の努力をすごく感じました。今の自分で考えると想像できないハードさであり、いろんなことに挑戦されていてすごく素敵だなと思いました。自分ももっともっとハングリー精神を持ち、いろいろなことに挑戦、努力できる人になりたいと思いました。すごく貴重なお話が聞けて、改めて海外に行ってみたいと思えたので感謝しています。

インタビュアー② 新谷 紗瑛
●印象に残った世界とつながるキーワード
・日本は息苦しい

●感じたこと、今の気持ち・・・
やはり、英語をしゃべりたかったら長期的に海外にいくのが一番なんだと感じました。英語しかない環境におかれたら、生活しているだけでも一つ一つが英語の勉強になるのだろうと思います。海外がどれだけ働くうえで良い環境なのかを聞いたら、海外で働きたいと思いました。社会人の方の話を聞いたら、必ず留学して英語を身に着けるべきだと改めて感じました。

インタビュー実施日:2015/06/25

インタビューアーからのコメント

この度はインタビューを受けていただきありがとうございました。
すごく為になるお話が聞けて良い経験になりました。
この経験を踏まえて留学することを前向きに検討したいと思います。

インタビューアー:佐々木 はづき
留学は自分の人生観、キャリア観が大きく変わる貴重な経験です。
京都大学 大学院総合生存学館(思修館)准教授
関山 健 氏
失敗は成功のもと
フードダイバーシティ株式会社
ヨコヤマ・アンド・カンパニー株式会社
横山 真也 氏
留学は行くべし
後藤 愛 氏
楽しかったこと、辛かったこと、全てが自分の糧になります
東洋大学国際学部国際地域学科教授
岡本郁子 氏
「青年の船」が人生の船出
一般社団法人 グローバル教育推進プロジェクト(GiFT)
鈴木大樹 氏
『世界一周して千人カット』美容師の桑原淳さんへインタビュー
美容室 Up to You / サロカリ代表 / 超超エリート株式会社 代表取締役
桑原淳 氏