留学のすすめ.jp

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インタビュー

自分の好きなこと、趣味を学ぶ留学

菅原 悠氏

2015年7月13日  1,515ページビュー
3カ月以上   3年以上   イギリス   大学   専門学校  

独立行政法人の大学評価・学位授与機構で、大学等の教育研究水準の向上に資するため、大学等の教育研究活動等の状況について評価を行い、 その結果について、当該大学等及びその設置者に提供し、並びに公表する「認証評価事業」という職場で現在働いている菅原 悠さんにお話を伺いました。

簡単な留学から今までの経緯

日本の大学に通っていたが、1年で辞めイギリスで競馬の厩務員になるための職業訓練専門学校に通い、卒業後オーストラリアで1年間競馬用の馬の世話をする農場ではた。そしてその後再びイギリスに行き競馬産業のビジネスマネージメントの大学に3年間留学した。その後、日本に戻り動物病院に勤務。それから大学評価・学位授与機構に就職した。

留学をするきっかけは?

語学留学とかは一切関係なく、子供のころに競馬を見てから馬が好きになり、中学、高校でも乗馬クラブで馬の世話や馬に乗ったりして、それからずっと外国で馬に関係する勉強がしてみたいと思っていました。そして通っていた日本の大学を一年で辞めイギリスで競馬の厩務員になるための職業訓練専門学校に通おうと思いました。

もちろん海外に行くには英語が出来ることは必須条件だと思ったので中学の頃から英語と、動物関係の知識を得るためにも生物を重点的に勉強してきました。

ただ、留学をしたからといってそれが現在の職業に結びついているわけではなく、留学後に海外で習った動物関係の知識は今家で飼っている犬たちの世話や自分の生後六か月の息子の世話の方面に利用されてあくまで今までの留学した経験が現在の職業に役立っているという感じですね。

海外での生活で大変だったことは?

中学、高校で英語の勉強をしてきてリーディングとライティングのスキルはあったのですが、スピーキングの勉強はしていなかったので、いざ海外に行ってみると英語が全然話すことが出来なくて、海外のお店での注文やバスや電車などの公共施設の利用時に苦労しました。

しかし。イギリスの留学先の専門学校や大学の留学生、オーストラリアの職場の職員は自分と同じように違う国からやってきた人々がたくさんいたのでたとえ英語が話せなくても、身振り手振りを使ってコミュニケーションをとることが出来ました。言葉が伝わらなくても自分の馬に対する熱意を相手に伝えることができ、周りも自分と同じように馬が好きな人が集まっていたので英語が話せないからと言って孤独になったりすることがなかったことは大きな救いだったと思います。

海外での生活で得たこと

日本と違って海外では自分で主張をしないと相手に自分の意見が伝わらりませんね。日本のように「言わなくても察してください」という考え方が通用しないから、どんなに英語が話せなかったとしても自分の思っていることをしっかりと話すことができることが大事でということが分かりました。

またそのような環境でいろいろな国の人々とともに生活することによって、日本で生活していたときには分からなかった隠れていた「ありのままの自分」を見出すことができてそれがとても楽しかったです。

この先海外で何かやってみたいことはありますか?

外国の競馬は日本の競馬とやり方や地形が大幅に異なっていたりなど変なものがあり面白いので、世界中の競馬について調べてみたいと思っています。またオーストラリアでの仕事場のような田舎に住んで犬のほかに馬も飼ってみたいですね。

仕事柄の関係で、外国の大学調査のほかに外国の小学校の調査をすることがあり、調査をしていると日本の小学校には無い特殊な方法で授業を行っている学校があり、そこで現在生後六か月である息子が小学生になったら海外の小学校で勉強させてあげたいと思っています。ただそうなると海外に5年、10年に住むことになるので、そのときになったら現在の職を辞めて外国でなにか仕事をしたいですね。

たとえば大学評価の仕事は世界中にありますのでそこで働いてみたり、また外国の留学出願者が日本の大学に留学するときにその外国人留学生の今までの学校での学歴が日本での大学の入学できる学歴の基準に達しているか調べる仕事があるのでそれをしてみたいです。

これから留学を考えている学生へ向けて、何かアドバイスはありますか?

やっぱり趣味で留学をするべきだと思います。勉強とか語学で留学をするとなると結構最初が大変で挫折のリスクが高くなるように思うので、自分の何か好きなことが留学にあれば頑張れると思います。
また、日本の大学を出てから全員が必ずしも就職に向かうとは限らないだろうと思うので、在学中でなくても留学はしてみるのも良いと思います。

インタビュー実施日:2015/07/05

インタビューアーからのコメント

自分も菅原さんのように語学の勉強をする以外意にも自分の好きなことを学ぶために留学をしてみたいと思っていたところがあったので今回のインタビューを行ったことでその道への決心がさらに強めることが出来たと思います。とても有意義な時間でした。また、自分の意見をちゃんと伝えられることが必要であるということは今までの留学経験者のお話にも言われていたことなので、これを機に、自分の意見を自分の言葉で伝えられることが出来る練習をしたいと思います。

インタビューアー:宮澤 大佑
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