留学のすすめ.jp

Invitation to Study Abroad

Disseminating the Impact of Study Abroad
Inter-generational Knowledge Transfer

インタビュー

二度目の留学で得た新たな経験

三上雅輝氏

2021年8月1日  45ページビュー
6カ月以上   その他   ノルウェー   大学  

【留学体験の概要】

留学した時期・期間:2019年8月からの8か月間

留学先(国、学校名):ノルウェー、トロムソ大学

学習内容:文化人類学、生物心理学、ノルウェー語、第二言語習得学

 

 

【インタビュー相手にとっての留学意義】

「なぜ留学しようと思ったのですか?留学にいたる経緯は?」

元々留学をするのが夢であり、海外で暮らす経験をしてみたいと思っていた。大学二年次に協定校語学留学という制度を利用してアイルランドに渡ったが、その時は勉強ばかりであまり現地の人と交流できなかったため、現地の雰囲気と文化をもっと体験したいという思いからもう一度留学をすることに決めた。ノルウェーを留学先として選んだ理由は、トロムソ大学が交換留学プログラムの選定校の中で唯一北極圏に位置しているため、ほかの国よりも突出して非日常の体験をすることができると感じたから。

 

「留学中に苦労したこと、工夫したことは何ですか?」

苦労したこととしてしいて挙げるなら、気温が低いノルウェーでの生活は、日本との自然環境の大きな違いから体調を崩しやすかったこと。また、雪が多いので靴がすぐにダメになってしまうことがあり、雪対策として防水スプレーや靴用のチェーンを利用するなどの工夫をした。当時はトロムソ大学内に他大学、大学院からの留学生を含め10人程度の日本人学生がいた。全員が同じクラスを取っていたわけではなく、寮もバラバラであったが、日本人の学生同士ではお互い深入りしないように心掛けていた。会話をする際はなるべく英語を使用するように工夫していたため、留学先に日本人留学生がいることは気にならなかった。

 

「留学で得たもの(メリットなど)は何だと思いますか?」

語学力に加え、生活力と様々な経験を得た。ノルウェーでは寮に住んでいたので何かあったときは友人が助けてくれたが、一人部屋であったことから自分のことは自分でやる必要があり、結果的に一人暮らしできるほどの生活力が身に付いた。留学中はボランティアスタッフとして学生カフェで働き、また色々な場所から不要とされる食材を集めてみんなで料理をするという、食品ロスを減らすためのイベントにも参加した。LGBTのパレードにも参加をしたほか、ノルウェーでは交通手段の一つとなっているクロスカントリースキーにも挑戦し、現地の文化を体験することができた。

 

「留学が帰国後のキャリアや人生にどう影響しましたか?」

新たな価値観が増え、視野が広がった。自分が住んでいた寮に、中東の国からノルウェーに避難してきている難民がいた。自分の生活圏の中で避難民を見たのはそれが初めてだった。「難民」という言葉にはネガティブな印象が付きがちだが、その人はとても幸せそうで、実態は知識と違うところがあるのだと分かった。この経験を通して、何事も実際に見てみないと分からないものだと思った。

 

「今後留学を目指す学生へアドバイスをください」

何事も後回しにしないこと。留学に手続きは付き物で、手続きには全て期限がある。手続きを怠ってしまうと勉強どころではなくなってしまうので注意。そして、自分の限界を見極めて自制すること。挑戦するのとただ無謀に生きるのは異なる。留学中は体が無いと何もできないから、無茶を強いられても「ダメ」と言えるようにした方がいい。

インタビュー実施日:2020/12/15

インタビューアーからのコメント

「印象に残った言葉」
私は、三上さんの「自分にとって心地良い場所に閉じこもっていても伸びるものもあるけど、そこには限界がある」という言葉が印象に残っている。私たちは日々生活していく中で自分にとって心地良い場所を求めてしまうが、成長したいと考えたとき、そのような環境では大きな変化を得ることができないのだと学んだ。これからは、多少のリスクを伴ってでも勇気を出して新たな環境へ自分の身を置き、様々なことに挑戦してみようと思った。
この言葉はある海外ドラマの悪役の“Great power requires great sacrifice” という台詞から来ています。直訳は「犠牲なくして得られるものはない」という意味です。多少のリスクや痛みは何かを得るにはつきもので、それは自分の居心地の良い場所から出なければ得られないものだと思っています。ぱっと見は悪役の台詞なのでネガティブな表現に聞こえますが、その意味は深く、今の自分の座右の銘になっています。

「お話を聞いて、感じたこと、学んだこと、今後行いたいこと」
インタビューを通して、留学の目的は一つではないのだと分かった。三上さんは一回目の留学は語学力向上、二回目は経験を得ること、というようにそれぞれ目的を明確にして留学に臨まれていた。私たちも各個人が目指す留学を実現させるためには目的を定めることが大切であり、それに向けて努力する必要があると感じた。また、三上さんのノルウェー留学では三上さん本人がアイルランド留学を通して学んだことをしっかりと活かしているのがとても伝わってきた。このコロナ禍の中で三上さんのように二度留学をすることは難しいと思うが、その分アルバイトや日々の学習を通して沢山のことを学び、それをいつか叶うかもしれない留学で活かせるようにしたいと思う。

インタビューアー:西川なつみ(国際観光学部 国際観光学科 1学年)
留学は自分の人生観、キャリア観が大きく変わる貴重な経験です。
京都大学 大学院総合生存学館(思修館)准教授
関山 健 氏
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