留学のすすめ.jp

Invitation to Study Abroad

Disseminating the Impact of Study Abroad
Inter-generational Knowledge Transfer

インタビュー

苦手意識のあるままでの海外経験

金子誠氏

2021年8月1日  26ページビュー
3カ月以上   アメリカ合衆国   その他  

【海外体験の概要】

留学した時期・期間:2015年2月~4月/6月~9月

留学先(国、学校名):アメリカ南西部

メジャーリーグチーム、サンディエゴ・パドレス

学習内容:MLBの下部組織について(MILB~MLBの仕組み)

 

 

【インタビュー相手にとっての渡米意義】

「なぜ渡米しようと思ったのですか?渡米にいたる経緯は?」

自分から「渡米しよう!」と思ったきっかけは特にない。「仕事」としてアメリカに渡った。ただ、この6か月を通して自分の見聞を広げることができたらいいなと思っていた。

 

「渡米前で苦労したこと、工夫したことは何ですか?」

1番は語学の不安。一応英会話教室にも通ったが、野球用語は辞書にも載っていなければ、先生も必ずしもそのような知識を持っているわけではないのであまり意味がなかった。相手が自分の言っていることを理解してくれるのか不安だった。

もう1つは文化の違い。海外にあまり興味がなくて、むしろ苦手意識のあるままでの渡米だったので、相手が自分を受け入れてくれるのか不安だった。また、具体的な持ち物が分からず、何から準備し始めたらいいのかもわからなかった。

 

「アメリカ滞在中に苦労したこと、工夫したことは何ですか?」

実際にアメリカに渡っても、語学には苦労した。なので、1つでも英単語を聞き取るようにした。リスニングは順応してきたが、プレーは一瞬で終わってしまうため、自分の言いたいことをすぐ英語で伝えることができなかった。スペイン、メキシコ、ドミニカ共和国、プエルトリコ、ベネズエラのような英語圏外からの選手もたくさんいたため、日本のことを知らなかったり、そもそも英語が通じないこともあった。

初めの間は不安で固くなってしまって、なかなか自分のことを受け入れてもらえなかったが、逆に緊張しすぎず、考えすぎずに接したことが相手が受け入れてくれるきっかけになった。

 

「現地で日本とアメリカでの違いを実感したことはありましたか?」

【日本】

1球団に約100人が動いている。笑顔が少なく、すぐ謝ったり、発言をためらってしまう。序列がなく、相手に合わせる性格を持っている。

【アメリカ】

1球団に約300人いて、日本の約3倍の規模の大きさがある。知らない人でも挨拶するし、目が合ったらニコッとしてくれる。歩行者を常に優先してくれる所もあることに気づいた。アメリカでは上から白人、ラテンアメリカ、黒人、そして1番下に日本人含めたアジア人という序列があった。ベンチでも肌の色によってグループができたり、より強いチームでは年収や成績によってグループができると聞いた。

 

「留学で得たものは何だと思いますか?」

1.野球とBaseballの違い、つまり日本の野球とアメリカの野球の違い。日本では、スタジアム型で、フィジカル面での強さはアメリカに劣るため、「柔よく剛を制す」野球を見ることができる。一方でアメリカでは、ボールパーク(球場をメインとした街づくり)型で、規模も大きく、選手は「ビジネス」として野球をしているように感じた。

2.留学しても意味がないと思っていても、数年後に行ってよかったと思えた。

3.人から聞いたことより、自分の経験を伝えることで、信ぴょう性や説得力が上がった。知識の引き出しが増えた。その知識を生かして、日本の野球に活用できた。結果的に経験値や仕事へのキャリアが上がった。

4.人間関係が広がった。逆に海外のプロ野球チームと試合をする機会が日本で行われることもあるため、その時に自分から話しかけたり、向こうから話しかけてくれるようにもなった。

 

「今後留学を目指す学生へアドバイスをください」

留学前にその土地の環境や気候、社会状況について情報収集をしておく。現地でもっと色々なことにトライするべき。何事にも敏感になりすぎずに、それがこの国の文化なんだと受け入れること。

インタビュー実施日:2020/12/02

インタビューアーからのコメント

「印象に残った言葉」
「もっといろんなことに挑戦するべきだった」
「緊張しすぎず、考えすぎず、これがこの国の文化なんだと受け入れる」

「お話を聞いて、感じたこと、学んだこと、今度行いたいこと」
やはり語学の不安が大きいと、留学そのものへの不安も比例するように大きくなることが分かった。留学は準備の段階から始まっていると考える。語学の授業を取ったり、説明会に参加したりできる限りの準備をすることで留学の質も高まるのではないか。また、何をしたいのか、なにを学びたいかなどの目標作りが必要だと感じた。
日本では当たり前だと思っていたことが留学先では通用しないことが多いということである。日本人の価値観で物事を捉えるのではなく、留学先に訪れたからには、その地域の人のローカルな目線に立って物事を見ることが大切だと感じた。もしそのような出来事に出会ったら、「これがこの国の文化なんだ」と柔軟に受け入れようと思う。留学は今の自分だけではなく、将来にも役立つ貴重な経験にもなる。コロナ禍で海外経験がより貴重になっている今、「行ってよかった」と思えるように留学を少しでも無駄にしたくない。そのためにも、抜かりない準備と現地で日本でできないようなことに取り組む行動力を身につけていこうと思う。

インタビューアー:金子暖佳(国際観光学部 国際観光学科 1学年)
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