留学のすすめ.jp

Invitation to Study Abroad

Disseminating the Impact of Study Abroad
Inter-generational Knowledge Transfer

インタビュー

あくまでも言葉はツールであり、プラスαの強みを身につける必要性を強く感じた

千葉健司氏

2018年12月13日  66ページビュー
3カ月以上   アメリカ合衆国   カナダ   語学学校  

1. 「なぜ留学しようと思ったのですか?留学にいたる経緯は?」
中学、高校とホームステイを経験し、ホストファミリーが積極的にコミュニケーション取ってくれているが、言いたいことが言えないもどかしさを感じていました。少し耳が慣れてきたころに帰国することになってしまい、異文化を体感しているのに、理解が薄かったと日本に帰ってから思うことがあり、もったいない時間を過ごしてしまったと後悔してしまうことがありました。
ただ、その時に感じた考え方の違い、例えば日本で生活していた時は学校や部活など、個人ではなくグループとして考えるような環境で物事を考えることが多かったが、海外では例え家族であっても個として考え、かつ移民も多いので違う考え方を尊重できる、違っても当然と考えられることに驚き、自分もそういう考え方ができるようになりたいと思い、留学しようと思いました。もちろん、将来は海外での生活や英語を使った仕事に就きたいという純粋な憧れもありました。
 
2. 「留学準備で苦労したこと、工夫したことは何ですか?」
大学の制度の利用や業者を通じての手配だったので自分だけで調べるよりは情報も多く、過去の経験者の話しも聞くことができたので苦労は少なかった方だと思います。留学先の選定では、その大学の特徴や周辺の環境も考慮して決めるようにしました。もちろん勉強に行くのですが、それ以外の時間の過ごし方や異文化に触れることが出来ることを条件にもしました。
 
3. 「留学中に苦労したこと、工夫したことは何ですか?」
やはり一番の苦労は言葉でした。最初は以前の経験同様、自分の伝えたいことが伝わらずコミュニケーションで苦労することや、文化の違い、何がその人にとって当たり前のことで、反対に自分の当たり前が他の人からの当たり前でないことが分からず、積極的になれないこともありました。日本のリスニングで聞くような綺麗な英語ばかりでなく、母国語が違う人が話す英語や、訛り、速さにも苦労しましたが、わかったフリをしないことや、間違うことを恥ずかしがらず自分からも話していくことで多少は解消出来たと思います。日本人もいるのでどうしても安心感や楽さから日本語で話し、行動を共にする事も増えてしまったので、日本人同士でも英語で話すよう注意しました。
 
4. 「留学前に不安だったことは?また、実際に留学に行ったら、どうでしたか?」
喋れるようになるか、勉強についていかれるか、周囲とのコミュニケーションは上手く取れるか、寮生活やホストファミリーとの関係性や治安など、日本で聞いているニュースや先入観でネガティブな考えばかりでした。一人で全部ちゃんとしなければ、と考えてしまっていましたが、言語や文化が違っても人としての感覚は同じなので、日本でもそうですが、こちら側の気持ちの持ち方1つでコミュニケーションは問題ありませんでした。しかし、仲良くなった感じがあっても、プライベートの深いところまで踏み込んでくる感じがないのは日本と違うと感じたところです。
言葉に関しても、語学留学ではありましたが、ただ話せるようになるだけでは世界が広がらない感じがありました。あくまでも言葉はツールであり、専攻だったり趣味だったり、ビジネスや異文化に関する興味など、プラスαの強みを身につける必要性を強く感じました。
 
5. 「留学で得たものは何ですか?」
「経験」です。経験により、世界の広さを実感し、人種の多様性を実感したこと。知らない場所もたくさんありますし、知らない文化・習慣が沢山あることを実際に知ることが出来ました。
また、様々なバックボーンの人がいるので、自分を持つと言うことを経験しました。人と違う考えを持つことが特別な気がしていましたが、例え人と同じ意見であってもそれが自分の考えだと自分自身で認識し、知らないことや間違えることも多いので、それが恥ずかしいことではないと思えるようになりました。反対に日本の良さも感じる事ができました。察する、という事ができるのは日本人の特徴だと思います。
 
6. 「留学が帰国後のキャリアや人生にどう影響しましたか?」
最大の影響は、考え方の幅、許容範囲が広がったことです。よく言えば人として大きくなった感じでしょうか。それまでは違う考え方はなんとなく敵、みたいな感じもありましたが、多様な価値観に触れたことで、色々なことを認められるようになりました。キャリアに関しても、色々な事を認められるようになったことで、選択肢が広がり、以前では考えた事もないような仕事に就いたこともありますし、当時ではまだ転職することをあまりよしとしていない時代でしたが、興味のある事に挑戦する事ができました。個人的には日本人の良さも認めているので、自己主張が強くなる事はなかったです。
 
7. 「今後留学を目指す学生へアドバイスをください」
ただの憧れだけでは想い出で終わってしまいます。語学はあくまでもツールとして、より具体的に学びたいことや体験してみたいこと、勉強でも趣味や仕事に繋がるようなことでも、目的を明確に持ってください。経験した結果、目的や考え方が変わることも当然ありますが、その経験があったからこそ違う選択肢を選ぶことができるようになります。誰もが同じ長さの1日、1年を過ごすのであれば色々な世界、考え方があることを経験するだけでも面白い人生になると思います。

インタビュー実施日:2018/07/21

インタビューアーからのコメント

「印象に残った言葉」
私が印象に残ったのは、「あくまでも言葉はツールであり、プラスαの強みを身につける必要性を強く感じた」という言葉です。英語は単なるツールであるという言葉を多くのゲストスピーカーの方々もおっしゃっていましたが、その先は具体的にどうすればいいのか疑問に思っていました。自分のやりたいことをやるために目的を定めて、それを成し遂げるために言語を使って可能性を広げるということをこの言葉から学びました。

「お話を聞いて、感じたこと、学んだこと」
知人にインタビューすることで、いい意味でフランクな気持ちでインタビューに臨むことができ、ゲストスピーカーの方のお話とはまた違った角度から聞くことができました。留学がより身近に感じられ、憧れだけの留学では終わりたくないという気持ちが高まりました。また、留学のすすめの授業で学んだことと、今回のインタビューから知ったことを照らし合わせて、共通点に気づき新しい発見もできました。

インタビューアー:箕田 岬 (国際地域学部 国際観光学科 3学年)
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