留学のすすめ.jp

Invitation to Study Abroad

Disseminating the Impact of Study Abroad
Inter-generational Knowledge Transfer

インタビュー

Do what makes you happy. Do not do what make you unhappy.

佐藤 洋一氏

2018年12月13日  13ページビュー
6カ月以上   アメリカ合衆国   台湾   語学学校  

「なぜ留学しようと思ったのですか?留学にいたる経緯は?」
 中学時代は英語が苦手だったという佐藤さん。当時、英語の授業で黒人差別問題のことを知り、その中心地であったアメリカの南部に大変な興味を持ったそうです。その後、英語の学習に熱心に取り組むようになり、大学では英米文学を専攻。大学在学中、日本国内での英語学習に行き詰まり、自分自身が英語に興味を持つ原点になったアメリカの南部、特にミシシッピ州へ行ってみたいと思うようになったそうです。大学が提供していた約3ヶ月の留学プログラムに申し込み、渡米。留学中、日中は英語、および英語圏の文化の学習、夕方からは聴講生として言語学のクラスを聴講されたそうです。
 帰国後、アメリカ以外への留学にも興味を持つも、英語を使って自身の能力を伸ばしたかった佐藤さんは台湾で行われる予定であった約2週間の英語ディベート大会と、約2週間の起業コンペティションにそれぞれ応募し、奇跡的にその両方の選考を通ったことで台湾へのプロジェクト留学が実現したそうです。台湾では、英語の母語話者ではなくても、流暢に英語を使いこなしている各国からの参加者と出会い、自分自身が今までいかに「ネイティブ」という概念に囚われていたかを実感されたそう。その後、ノンネイティブとしての英語使用と、コミュニケーション方略に興味が湧き、大学院では方向転換し、ビジネス・コミュニケーションを専攻。大学院を終了後、数年、英語を用いたビジネスコミュニケーションのコンサルタントとして、国内の複数の企業で企業研修等に従事。現在は当該分野で博士号を取得し、現職である東洋大学経営学部で、ビジネス英語を教えるようになったそうです。「留学を経験していなかったら、今の仕事にも興味を持っていなかったかもしれないです」と佐藤さんはおっしゃっていました。
 
「留学準備で苦労したこと、工夫したことは何ですか?」
 アメリカ留学の際には、留学は実践の場と捉えて渡米するまでの1年間をかけて英語力を強化。留学先について詳しい教授に積極的に訪ねに行き、気温や現地で気を配るべきことなどを質問したそうです。
逆に台湾への留学時には場所が日本から近いことから、現地で使われている中国語を多少学ぶ程度で、他には特に準備というものはしなかったのだそう。
 
「留学中に苦労したこと、工夫したことは何ですか?」
 アメリカではとにかく野菜不足に悩んだという佐藤さんは、滞在していた寮の周辺をとにかく歩き回ってサンドイッチのお店や、中華料理屋さんを発見したことが記憶に強く残っているとおっしゃっていました。寮の人ともコミュニケーションをしっかりと取り、同じ留学生仲間として互いの見つけた店などを教え合うといった工夫を凝らしていたのだそう。
 台湾ではなんと、表面上は日本と大差はなくとも文化面では違いが数多あったそうで、とてもカルチャーショックを受けたそうです。例えば、台湾の人々は日本人と比べて全体的に時間にルーズだったり、公共機関で使えるパスモやスイカの役割を担う媒体がチップの形だったり、ファミリーマートで売っている緑茶が甘かったり。同じアジア圏にある国だからこそ、日本との違いが逆に目立ちったそうです。近い国だと思っていたけれど、実際に行かないと気づかない違いがたくさんあったそうです。
 
「留学前に不安だったことは?また、実際に留学に行ったら、どうでしたか?」
 台湾の際は留学先で行うことがハッキリと決まっていたので特になかったそうですが、アメリカ留学の際には3ヶ月で成果が出るのかといった不安があったといいます。しかし実際に留学が終わりに近づくと自身の成長を感じたそうです。言いたいことが伝わらずともめげずに伝え続ける努力やそのための度胸が身に付いたと佐藤さんは語っていました。また、プレゼン・ディベートの能力が上がったのを感じたともおっしゃっていました。
 
「留学で得たものは何ですか?」
視点の変化。これにより多面的な考え方が可能になったそうです。また、話してみなければ分からない、教科書にはない歴史や考え方を知ることができたともおっしゃっていました。
 
「留学が帰国後のキャリアや人生にどう影響しましたか?」
それまで中学の教員を目指して努力してきた佐藤さんは、そのまま大学卒業と共に教員になりましたが、その数年後に自らの意思で企業コンサルタントに転職されました。この大きな選択は留学を経たからこそ出来たと佐藤さんは話してくれました。
 
「今後留学を目指す学生へアドバイスをください」
『Do what makes you happy. Do not do what make you unhappy.』

これは、佐藤さんがアメリカでの留学の最終日に、先生から持った言葉で、今でも大事にしている言葉なのだそうです。誰かがやるからではなく、自分が本当にやりたい留学をして下さい、と佐藤さん。
 
佐藤さんの最近の書籍
『「おとなの英語」言い方のコツ』
(かんき出版、単著、2018年)

中学校で習う文法や英単語でも、相手に当たる印象が変わる英語の使い方を紹介。

インタビュー実施日:2018/07/05

インタビューアーからのコメント

「印象に残った言葉」
やはり最後の学生へのアドバイスがとても印象的でした。私自身は1ヶ月の留学に冬頃一度行っており、また同じ場所に留学するのでは自分の成長は得られないのではないかと悩んでいたので自分がやりたいのか、やるべきだと思うのか、自分自身の意思で決めることの大切さを再度認識することができました。

「お話を聞いて、感じたこと、学んだこと」

今回のインタビューで留学中の苦労の話もたくさん聞きましたが、佐藤さんがおっしゃっていた、困難を乗り越える力も留学では身につけることができるということ。それは留学しないと取得できないものであり、今後のキャリア形成での利点になるということを学ぶことができました。また、佐藤さん自身の意思で留学し、そして何かを得て帰ってくるその姿勢を私も真似したいと思えました。

インタビューアー:大川 佳奈 (経営学部会計ファイナンス学科2学年)
「青年の船」が人生の船出
一般社団法人 グローバル教育推進プロジェクト(GiFT)
鈴木大樹 氏
『世界一周して千人カット』美容師の桑原淳さんへインタビュー
美容室 Up to You / サロカリ代表 / 超超エリート株式会社 代表取締役
桑原淳 氏
海外経験が自分の視野を広げ、将来の自分のためになる
一般社団法人 グローバル教育推進プロジェクト(GiFT)
辰野 まどか 氏