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Invitation to Study Abroad

Disseminating the Impact of Study Abroad
Inter-generational Knowledge Transfer

インタビュー

留学経験は必ずあなたの人生にとって忘れられない財産になる

加藤真紀氏

2018年12月13日  20ページビュー
1年以上   アメリカ合衆国   語学学校  

「なぜ留学しようと思ったのですか?留学にいたる経緯は?」
大学を卒業後、一般事務の仕事をしていた。そのひとつに当時流行りかけていた「インテリアコーディネーター養成講座」の担当業務があった。その1年間の講座に通って、全然違う仕事をしていた人がインテリアコーディネーターになっていった姿をみた。歯科助手、銀行員など全く違う業種でも、自分のやりたいことを学んで、職にできる、転職できるのだと分かった。母は大学の国文学科を卒業して一般事務として就職したが、やはり自分の興味のある分野を仕事にしたいと思うようになった。
そして日本語教師を目指すことを決意。その理由は母が1番興味を持ったのが国語学、つまり日本語についての勉強だった。当時は名古屋在住であったが、以前通っていた英会話教室に、東京にある「パナリンガ学院」の教科書を使い、英語で日本語の教授法を学ぶ形式の日本語教師養成講座があった。それで。留学して英語を勉強し、帰国後この講座を受けようと計画した。また若い時しか経験できないと思い、留学を選んだ。
 
「留学準備で苦労したこと、工夫したことは何ですか?」
留学フェアに行ったり、アメリカンセンターに行って情報収集した。ある旅行会社が出していた留学用のパンフレットがわかりやすく、当時はまだインターネットがなかったため、最終的にはその旅行会社に斡旋してもらった。
 
「留学中に苦労したこと、工夫したことは何ですか?」
語学留学だったので、外国人の友達を作る努力をした。この大学は、フレンドシップパートナーという留学生にアメリカ人の友達を紹介してくれるシステムがあったので、その制度に申し込んだ。
日本語教師になると決めていたため、会う人ごとに「私は日本語教師になりたいんだ」ということを話していた。そのおかげで、いろんな人から情報をもらうことができ、現地のケーブルテレビの日本語講座の収録を見学させてもらえたり、別の大学の日本語の授業を見学させてもらえたりして、出会いも広がった。
 
「留学前に不安だったことは?また、実際に留学に行ったら、どうでしたか?」
母の場合、大学生の時にアメリカに住む親戚の所に1ヶ月程行ったことがあり、アメリカへ行くのは初めてではなかったため特に不安はなかった。
実際にひとりで生活してみると、最初の1カ月は慣れないことも多く、長く感じたような気がしたが、慣れてくるにつれて、あっという間に過ぎていった。
 
「留学で得たものは何ですか?」
語学力、異文化体験、良き友。 
結婚式に呼ばれるほど良い関係を築くことができた。留学生仲間とは、今でも時々集まっている。
 
「留学が帰国後のキャリアや人生にどう影響しましたか?」
帰国後、英会話教室(ECC)の人事課で1年間働いた後、結局はパナリンガではない、別の日本語教師養成講座に通い始めた。その途中で、ECCで一緒に仕事をしていたアメリカ人から、名古屋インターナショナルスクールで日本語教師を募集しているから受けてみれば、と勧められた。すると思いがけず合格したため、日本語教師養成講座は中退することになった。まさに英語が役に立ったのである。
その後は仕事をしながら自分で勉強して資格試験に合格。こうして希望の職に就くことができたのは、目標を持って留学し、それに沿って勉強を続けた結果である。
結婚を機に横浜へ移ることとなり、残念ながら退職した。その後子育て中の約20年間は、プライベートレッスン以外は日本語教師としては仕事をしていなかったが、一昨年に語学研修の会社に就職し、社会人を対象に英語を媒介語として教える日本語講師として、仕事を再開した。
資格は、人生のどこかで役に立つ時が来る。資格取得を考えている学生の皆さんは、ぜひがんばって下さい。
 
「今後留学を目指す学生へアドバイスをください」
できればただ漠然と海外に行くより、具体的な目標を持つか、勉強したい科目、学部などをよく吟味してから留学先を決めるとよいと思う。
英語とひとくちに言っても、国によって使われている語彙も違う。方言もある。
長期に行く人は留学先の気候も調べておいた方がいい。母の留学したところは冬がとても寒く、マイナス30度も経験した。
 また、母は10月から留学したが、アメリカでは10月にハロウィーン(当時はまだ日本ではあまり知られていなかった)、11月にサンクスギビング、12月にクリスマスと、毎月行事があり、そのたびに現地のお宅に招待してもらえたりして、楽しい思い出もたくさんでき、現地の文化を体験しながら自然と生活になじんでいけた。短期留学を考えている人は、こういった点も考えてみてはどうか。
留学先で日本人の友達を持つことも大事だが、いつも日本人とばかり一緒に行動することがないように心がけた方がいい。まわりに流されず、自分の意思を貫く強さが必要な時もある。
留学経験は必ずあなたの人生にとって忘れられない財産になる。迷わず、でもよく考えてチャレンジしましょう。

インタビュー実施日:2018/07/25

インタビューアーからのコメント

「印象に残った言葉」
なんとなく就職したけど、やりたいことをやろうとすぐに行動に移したところ。悩むことなく留学を決めた姿に潔さを感じた。
留学先で自分は日本語教師になると決めて周りに話していたところ。自分のやりたいことを口にすることは、自分の士気をあげることになり、母のように思いがけないチャンスをつかむこともできるので私もそのように行動したいと思った。
目標を持って留学し、それに沿って勉強を続けたこと。なんとなく留学せず、目標達成のために努力を怠らなかった姿勢は私も見習いたい。

「お話を聞いて、感じたこと、学んだこと」
 以前にも母の留学の話を聞いたことがあったが、ここまで詳細に聞いたことはなかったのでとても良い機会でした。母は一度就職した後に留学をしたけれど、私はやりたいことが今はっきり決まっているので母がすぐ行動に移したように、今のうちからたくさん情報収集していこうと思いました。私は日本語教師として働く母が好きであり、自慢でもあります。そんな母の仕事を始めるきっかけを知り、少し意外である部分も含め多くのことを知ることができ、自分の留学の参考になりました。貴重な経験談を聞くことができたので、自分の留学の際に生かしていきたいです。留学はあくまでも自分のやりたいことを実現するためのひとつの手段なので、夢を叶えられるよう努力していきたいです。

インタビューアー:加藤茉美子 (文学部 国際文化コミュニケーション学科1学年)
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