留学のすすめ.jp

Invitation to Study Abroad

Disseminating the Impact of Study Abroad
Inter-generational Knowledge Transfer

インタビュー

人生は一度しかないのだから今できることやるべきだ!

菊田圭子氏

2018年12月13日  14ページビュー
6年以上   カナダ   大学  

「なぜ留学しようと思ったのですか?留学にいたる経緯は?」
語学力を習得したいという理由で留学する人が多いと思いますが、私の場合はそういった明確な目標よりも先に、幼い頃の外国への興味関心が始まりだったと思います。幼少の頃から家族で海外旅行に出かけたり、外国人と接する機会があるような環境で過ごしていたため、自然と外国への興味を持つようになり、年齢を重ねるとともに外国へ行ってみたいという気持ちが強くなり、高校卒業後の進路を考えるなかで、最終的に留学する事を決めました。
 
「留学準備で苦労したこと、工夫したことは何ですか?」
私が留学を決めた当時は、インターネットが今ほど普及していなかったため、留学先の情報を集めるのに大変苦労しました。行きたい国を調べるのも書籍が中心となり、なかでも、今でも出版されている『地球の歩き方』という本は、旅行者向けの本ですが当時はこの本がとても参考になったのを覚えています。学校選びから渡航の手続きまでは、留学斡旋会社を利用したことにより、費用は掛かりましたがとてもスムーズに準備を進められたため、留学を決めてから4か月後には渡航することが出来ました。
 
「留学中に苦労したこと、工夫したことは何ですか?」
留学中、私はホームステイをしていたのですが、最初のうちは日本との生活習慣や食文化の違いに戸惑うことも多く、時にはストレスで体調を崩してしまうこともありました。最初の頃は特にホストファミリーとのコミュニケーションには大変苦労しました。日本人は、曖昧な表現から相手の気持ちを察する傾向にありますが、外国では自分の気持ちや意見ははっきり、直接的に伝えないと伝わりません。私は英語がとても得意と言えるレベルではなかったため、渡航してすぐは、ホストファミリーが話していることを聞き取れなかったり、自分の言いたい事をうまく伝えられなかったりと、コミュニケーションが思うようにとれずに、何度ももどかしい思いをしました。それでもホストファミリーは積極的に話しかけてくれたり、また私の拙い英語でも最後まで辛抱強く聞いてくれたおかげで、だんだんとコミュニケーションがうまくとれるようになり、生活にも慣れることができました。いつも紙とペン、そして辞書を片手にホストファミリーと団欒したのは、今となっては良い思い出です。学校では、授業についてくために夜遅くまで大学の図書館や自宅で辞書を片手に必死に勉強しました。テキストを一度読んだだけでは理解できるはずもなく、何度も何度も繰り返し理解できるまで読まなくてはならないため、大変な時間を要しました。分からないまま次に進むことのないように、授業後に担当教授のオフィスによく聞きに行っていました。先生は皆気さくな方が多かったので、授業時間外でも気軽に交流できたことがすごく良かったです。
 
「留学前に不安だったことは?また、実際に留学に行ったら、どうでしたか?」
留学する前は、英語が得意と言えるほどではなかったので、ちゃんとコミュニケーションがとれるのか、英語で生活ができるのか不安でした。また、通常の生活だけでなく、大学へ通うので、とにかく授業についていけるのか、単位をきちんと取得して卒業できるのかが心配でした。実際に留学してみて感じたのは、拙い英語でも相手に伝えようと努力すれば、相手も分かろうと努力してくれることが多かったことです。そして、その努力を積み重ねることで、英語でのコミュニケーションにも臆することがなくなりましたし、英語力も徐々に身についていきました。また、親元を離れて暮らすのが初めてだったため、ホームステイとはいえ、自分で生活していけるのかもとても心配でもありましたが、ホストファミリーや大学の友人などの助けもあり、充実した楽しい留学生活を送ることが出来ましたし、最終的にはアパートで一人暮らしをすることができるまでになり、自分でも成長を実感できました。
 
「留学で得たものは何ですか?」
留学を通して様々な価値観に触れることができたことは大きな収穫だったと思います。大学にはカナダ国内からの生徒だけではなく、多くの留学生が在籍していました。例えばアジアでは中国、香港、台湾、韓国、タイ、インド、ラオスなどから、南米だと、ブラジル、メキシコ、コロンビア、ボリビア、エルサルバドルなどから、そのほかヨーロッパ各国からの留学生など本当に様々な国からの留学生がいました。そうした多様な価値観の中で生活したことで、言葉や文化の違いを受け入れて互いを理解し合うことの大切さを学ぶことが出来たと思っています。
 
「留学が帰国後のキャリアや人生にどう影響しましたか?」
帰国後は、英語を活かせる仕事はもちろんですが、大学でファイナンスを専攻していた事もあり、金融関係の仕事をしたいと考えていました。しかし、いざ日本で就職活動をしてみると、特に金融業界では、英語が使えることがことさら有利になるわけではないことがわかりました。そこで、私はまず金融機関の派遣社員として働きはじめ、実務での実績を積み重ね、社内制度を経たのち、現在は正社員として働いています。英語を使う職場ですので、やはり留学で身に着けた語学力は役に立っています。また、語学力だけでなく、価値観の多様性を学んだことで、仕事を通じて出会う様々な国の相手とのコミュニケーションがスムーズにとれていると感じています。
 
「今後留学を目指す学生へアドバイスをください」
ただ「楽しかった留学」で終わらせないためにも、明確なビジョンを持って留学することをお勧めします。期間は様々でしょうが、新しい環境で生活すると、時間はあっという間に過ぎてしまいます。留学生活をより充実したものにするためにも、留学中にやりたい事や留学を通じて学びたい事など目標を持つことで、たとえ短期間の留学であったとしても、その留学を通して経験した事を卒業後のキャリアなどに繋げられることと思います。留学は楽しいです。でも、それと同じくらい、もしかしたらそれ以上にたくさん苦労すると思います。それでも敢えて日本から出て、留学を通じて様々な価値観に触れ、時には戸惑い、悩み、苦しみながらも多くの苦労を乗り越えることで得られるものがあり、それがその後の人生に厚みを持たせてくれることでしょう。大学生のうちは、社会人に比べて時間的制約が少ないので、いろいろな新しい事に挑戦できるチャンスではないでしょうか。人生は一度しかないので、とにかく失敗を恐れる事なく、いろいろな事に挑戦してほしいと思います。

インタビュー実施日:2018/06/16

インタビューアーからのコメント

「印象に残った言葉」
人生は一度しかないのだから今できることやるべきだ!

「お話を聞いて、感じたこと、学んだこと」
自分の母の妹という事で近い存在ではあったものの、今まで留学について真剣に聞く事は無かったので、とてもいい話を沢山聞く事が出来ました。留学をする前に留学体験者の話を聞く事で少し緊張がほぐれました。英語が得意と言えるレベルでは無かったと話してくれましたが、必死にやる事で必ず身につくものなのだという事が今回わかりました。インタビューの中で特に印象に残っているのが『若いうちにやりたいと思った事には失敗を恐れず挑戦していって欲しい』でした。話を聞いて、とにかく行動に移し、なんでもいいからやっていく事が大切なんだという事を学びました。

インタビューアー:鈴木敬一郎 (国際学部国際地域学科1学年)
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