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インタビュー

一番良い文化、一番悪い文化というものはない

Kevin Speck氏

2018年12月13日  124ページビュー
6カ月以上   ネパール   大学院(修士)  

「なぜ留学しようと思ったのですか?留学にいたる経緯は?」
大学生のとき、理系の学部に所属していました。そしてその後二つの大学院に通いました。そのうち一つの大学院では、研究調査をしなければならなかったので、ユキヒョウという動物の研究をすることにしました。ユキヒョウは、アジアの山に住んでおり、主にヒマラヤ山脈に住んでいます。そして、ユキヒョウを観察できるアフガニスタンなどは危険だったので、ユキヒョウを観察するのに一番優れているネパールで9ヶ月間ほど研究していました。
 
「留学準備で苦労したこと、工夫したことは何ですか?」
準備の段階で一番大変だったことは、その地域についての情報を集めることです。たくさんの人々がその地域に行ったことがあるわけではないので情報量が少なかったです。そして、私が行ったネパールの地域は、信頼できる医療が発達していなかったので、たくさん予防注射を受け、医者のアドバイスを受けなければならなかった。山脈なので重い荷物を持ちながらたくさん歩かなければならなかったので、ネパールに行く前にニュージーランドでたくさん訓練もしました。
 
「留学中に苦労したこと、工夫したことは何ですか?」
当時、ネパールは世界で3番目に貧しい国と認識されていました。そして開発途上国に行くのは初めてだったので、大変だったことはいっぱいありました。たとえば、計画、準備をすることや病気にかかったことです。それらの原因は、自分がそれらの地域で生活することがどれほど難しいことかわかっていなかったからです。ヒマラヤ山脈に行くには、とてもデコボコな道を徒歩で行かなければならなかった。食中毒などこれら様々な問題に対処するために、思っていたよりも多くの時間、日にちを費やさなければならなかったので大変でした。
 
「留学前に不安だったことは?また、実際に留学に行ったら、どうでしたか?」
行く前に心配していたことは、迷わないか怪我をしないかということに加えて、その地域には人があまりいないので、自分自身でその地域に行くことが安全なのかということです。でも実際に行ってみると、思っていたより大丈夫でした。
 
「留学で得たものは何ですか?」
開発途上国で生活することがどういうものなのかという知識を得ました。特に、人々が十分な資源を得られない離れた地域での生活です。ユキヒョウに興味があったので、私もその地域に行きました。一番驚いたことは、その貧困地域での人々の暮らし方です。そしてその地域に住む人々のフレンドリーさです。
 
「留学が帰国後のキャリアや人生にどう影響しましたか?」
この9ヶ月間のネパールでの経験は、その後のボランティア活動に影響を与えました。9ヶ月間ネパールでユキヒョウの研究をした後、三回ほどネパールに行き、医療系のボランティアをしました。その後のキャリアに直接影響したわけではないですが、ネパールの経験により他国の文化に興味を持つようになり、たくさん旅をするようになりました。これは私が初めて日本に来た理由でもあります。
 
「今後留学を目指す学生へアドバイスをください」
訪れたところの文化や、その地域の人々がどのように生活しているのかをよく観察してください。そして大きな心を持つべきです。すべての文化には、それぞれの良いところがあります。自分の国の文化が一番良いと考えるべきではないのです。一番良い文化、一番悪い文化というものはないのです。

インタビュー実施日:2018/07/20

インタビューアーからのコメント

「印象に残った言葉」
「一番良い文化、一番悪い文化というものはない」という言葉です。人間は、いろんなものに順位をつけてしまいがちだと思うので、様々な国、地域の文化に出会ったときに良い文化、悪い文化と捉えるのではなく、それが一つに文化だと捉えようと思いました。

「お話を聞いて、感じたこと、学んだこと」
先生が留学にも様々な形があると授業でよくおっしゃっていたように、語学を学ぶ目的での留学ではなく、様々な形で留学をしたいなと思いました。ボランティアというものは、援助をしに行くというものですが、援助をしに行く自分も大きなものを得られると思うので、いつかはそういう経験をしてみたいなと感じました。語学を学ぶだけでは得られないものを得て、成長したいです。

インタビューアー:田村 結香 (国際学部国際地域学科 1学年)
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