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インタビュー

カルチャーショックは悪いことか?

原綾子氏

2017年10月20日  11ページビュー
その他  

世界で一番きれいな女性」を決めるミス・ユニバースの日本代表経験者であり、美容や健康のスペシャリストとして活躍される一方、貧困地域での活動、さらに東日本大震災の被災地での継続的な支援など、分野を超えて活躍されている原綾子さんにお話を伺いました。
インタビューのうち一部を記事にまとめました。
 
インタビュアー(板橋碧)
――ミス・ユニバース日本代表として、多くの海外の方と直接コミュニケーションをとられたと思いますが、そこで受けたカルチャーショックはありましたか?また、それをどのように乗り越えたり、受け入れたりなさいましたか?
 
原さん
カルチャーショックは大きかったです。各国の代表の人たちと過ごす中で一番感じたのが、みんななんて人の目を気にしないんだろう、ということでした。日本にいた間は、自分は人目を気にしないタイプだ、なんて思っていましたが、彼女たちに比べたら、全くそんなことはなかった。もちろん、国民性というのもあると思います。でも、たとえば、「ミス・ジャパンはすてき、って思われたい」とか、やっぱり思っていたんです。そういうことすら彼女たちにはなかったのかもしれません。そこにすごく衝撃を受けました。
始めは驚きましたが、次第に、自分は人の目を気にしすぎているな、と思うようになりました。きっと日本にいたままでは気づけなかったと思います。ミス・ユニバースの経験を通じて多くの人に出会ったからこそ、自分のそういう部分に気付くことができた。そして、そこから考え方が変わりましたね。
 
板橋
――なにかきっかけとなるような出来事があったのでしょうか?
 
原さん
本当に衝撃的なことがあったんです(笑)
ミス・ユニバースの期間中、各国代表者は同じ建物に宿泊します。2人部屋でした。すると、朝4時ごろ、突然隣の部屋の方が歌の練習を始めたんです。
 
板橋
――えっ?朝の4時ですか?(笑)
 
原さん
そうなんです(笑)きっと毎朝練習されてたんでしょうね。隣にこんなに聞こえてくるから、同じ部屋の子は大変だったろうと思います。でも、同時に、そんな風に自分の思うままに行動できる人ってうらやましい、って思ったんですよ。人からどう思われようと、私はわたし、やるべきことをやるの、って、そんな風に思えたんです。
 
板橋
――なるほど…。
 
原さん
朝4時から歌うのは、なかなかできないと思いますけどね(笑)
 
板橋
――そうですよね(笑)

インタビュー実施日:2017/07/06

インタビューアーからのコメント

●印象に残った世界とつながるキーワード
・カルチャーショックから、自分を見つめなおしたこと。そして自分を変えたこと。
カルチャーショックを受けたら、相手の文化や考えが嫌いになってしまったり、逆に自分が嫌になってしまったりすることがあるのではないかと思うのですが、原さんは全く違っていました。相手はきっとこういう考えを持っている、自分と比べてどうか。じゃあ、今の自分に足りないものは何か。このような前向きで意味のある捉え方をされていました。もし自分が同じような状況に置かれたら、きっと戸惑い、なぜ分かり合えないのだろうと悩んでしまうと思います。原さんのお話を伺って、カルチャーショックは自分の考えを変えるチャンスなんだと気づきました。

●感じたこと、学んだこと
原さんは一つ一つの質問に丁寧に答えてくださり、誠実なお人柄がうかがえました。ミス・ユニバースに挑戦していたまさにその時期に発生した東日本大震災への思いと、原さんが進めていらっしゃる支援活動のお話、また個人的にお聞きしたかった、英語をどのように勉強されたかなどなど、濃いお話をたくさん聞くことができました。
世界大会での経験がゴールではなく、むしろスタートで、そこから自分が何をするかということを考えていらっしゃる姿に感銘を受けました。「一つのことを極めたすごい人」みたいに考えていたのですが、原さんにとってはそれはご自身の経験の一つでしかなく、それを活かしてどう生きるかということを大切にされていました。

インタビューアー:板橋碧(東北大学文学部人文社会学科英語学専修2年)