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インタビュー

世界で働くには

中村 晃氏

2017年10月20日  8ページビュー
アメリカ合衆国   大学   大学院(修士)  

外務省総合外交政策局海上安全保障政策室  中村 晃 氏
留学先→Syracuse大学 Maxwell行政大学院
 
~経歴~
英語が好き。札幌南高校時代には翻訳家になることを目指して外国語学習の名門、東京外国語大学の英語科に進学。大学では野球部に所属し、先輩たちが外務省へ入省していたこともあり自身も外務専門職員に。入省2年目(2009年)でアメリカはSyracuse大学 Maxwell行政大学院へ留学。留学後はバングラデシュ、エチオピアの日本大使館で勤務。2016年にはケニアで開かれた第六回アフリカ開発会議(TICADⅥ)の準備に携わる。同年9月から現職。世界のために働く素敵なお方だった。
 

Q1. 外務省職員は留学ができる?
A1. 外務省に入省するとまず言語の割り当てがあり、中村さんは英語(アメリカ)に。忙しい大学時代、したくてもできなかった留学は、ニューヨークのシラキュースへ!
 

Q2. 留学先での専攻は?
A2. 国際関係論と行政学。国際関係論については大学時代から興味がありゼミにも入っていたので専攻。行政学については留学先が有名であったから、また、公務員としてのスキルを身に着けるために専攻。
 

Q3. 大学院の授業から学んだことは。
A3. そもそもの授業スタイルが違い、ディスカッションやディベートが中心だった。そこでは、発言して自分の意見を述べることが大切で、きちんと発信しないと「何を考えているの。」「なぜこの授業にいるの。」という印象を与えてしまう。学生であっても日本のことを代表して発言することが求められるので、語学力に加えて、一般教養はもちろんのこと、実の詰まった考え・意見が求められる。院生の多くが4~5年以上の実務経験者で、入省2年目で留学した中村さんは「実体験に基づく内容の話をあまりできなかった」と後悔していらっしゃった。
 

Q4. これからの展望は。
A4. 外務省勤務も10年目に入る中で、言葉を大切にしていきたい。週に1回程度行う通訳の業務では、外務大臣政務官と海外の閣僚級要人との会談等を担当し、また、通常業務において共同声明の内容を確認する場合もある。そのため相手の立場を正確に理解しつつ、日本側の意見も的確に伝えられなければならない。そこで大切になってくるのが言葉の力で、一言一句を丁寧かつ迅速に解釈していけるよう、日々その力に磨きをかけている。外交官として言葉を大切にすることを常に意識している。
 

Q5. 留学の魅力とは。
A5. 一つに、比較対象が得られること。今まではニュースで目にする程度であったアメリカに留学し生活したことで、日本という国を外側から見る機会を得た。バングラデシュとエチオピアでも同様の経験をした。また、アメリカ、バングラデシュ、エチオピアでの滞在を通じて、自分の知らない世界を知ることができた。つまり、留学を経験すると、他国での経験を踏まえて日本についてものを言えるようになる点で強みになる。また、様々な国籍の人と出会うことで“違い”に対して受け入れることができるようになるのも、留学をしたからこそだと思う。

インタビューアーからのコメント

英語を使って仕事をする人で、真っ先に浮かぶのは外交官である。私自身外交官志望であることもあり、今回お話を伺ったことで将来への自己投資に力を入れようという気持ちが強まった。留学に対する意欲も格段に増し、世界を体感し、世界で働くイメージをつかみたいという野心が掻き立てられた。今はまだ法や行政などの専門知識は乏しく、渡航の経験もない。しかしこれからの4年間でできることは無限大。まずは日頃の授業で教養を身に着け、そして海外へ飛び出して日本・世界へと視野を広げたい。未来への原動力を賜ったインタビューであった。

インタビューアー:新井秀峰(東北大学法学部法学科1年)