留学のすすめ.jp

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インタビュー

研究留学で世界で活躍する研究者へ

熊谷英彦氏

2017年10月20日  6ページビュー
アメリカ合衆国  

熊谷英彦先生
1940年に生まれ、日本の農芸化学者(微生物に関しての研究)の第一人者。現在京都大学名誉教授であり石川県立大学学長。大学を出て学位を取得後、母校で研究所の助手として着任されその後アメリカ国立衛生研究所に研究留学をなさった。日本の学術賞として最も権威のある日本学士院賞を受賞しながら、世界的に有名なジョークの賞であるイグノーベル賞も受賞。
現在は、微生物を中心に大腸菌からモルヒネを作る研究をなさっていて今もなお研究の第一線に立たれている。

 

留学とは若いうちに失敗を恐れずに挑戦する

『日本とアメリカでの研究の違いは?』
世界の研究の最先端を行くアメリカ国立衛生研究所に研究留学をなさった熊谷先生。世界で活躍する研究者にとって、アメリカでの研究とはどのようなものであったのだろうか。
当時を振り返って熊谷先生は、アメリカでの研究は非常に合理的であったという「日本は良くも悪くも昔ながらのやり方。学生自身も自己主張が弱く、アメリカに比べて自分を売り込もうとしない。年齢にとらわれている。それに比べてアメリカは非常に組織的で、合理的。例えば、微生物に酵素を生成させて研究に使うにしても、日本であったら自分で全ての作業を行い研究まで持っていかなくてはならないが、アメリカの場合、その培養のレシピを渡すと、細胞をつくってくれるテクニシャン、その道の専門家がいて、自分は研究だけを行えば良い。よって効率的に早く研究を行えるのが良かった。」
これに加え、研究を行う上での費用が日本と違うことにも触れてらした。
「やはりアメリカは研究では最先端。世界から集まる人が集まる。また研究にかける費用も違う。よって持っている機械も一番最先端。」

 

『日本の学生に足りないものは?』
「日本の学生は温室育ち。日本は住んでいて安全だし、食べ物も美味しい。日本にいるだけで全てが完結する。けれどもそれは日本という概念にとらわれているだけ。出てみてはじめてわかることもある。そして日本から出てわかった事を経験として生かしていくべき。」
先生のおっしゃる通りだと思った。日本にすんでいて、身の危険を感じることは滅多にないし、日本語さえ話せれば生きていける。日本に住んでいれさえすれば英語など必要ないのだ。けどそれは日本人にとっての常識で、それをいかに突破していくかが私たち日本人の大学生の抱える課題なのだと思う。世界、発展途上国などに出て外側から日本を見てみることによって自分の持っている常識を突破してみたいとかんじた。

 

『留学をすべきか?またその利点、悪い点は?』
「否応無しに留学はすべきである。若いうちに失敗を恐れずに挑戦してみるべきである。また、周りの人の協力を得ることも忘れてはならない。メリットは日本ではできないことを経験できるし、日本との違いを知ることができるということ。デメリットに関してはない。」
家族とともに留学に行かれた熊谷先生。知らない土地で家族のサポートも大きかったのではないでしょうか。周りの協力を得て、自分の知らない世界に飛び込むべきである。先生の言葉が胸に刺さった。世の中はグローバル人材を求めていると言われているが、一回外側から自分を見つめ直すことが私たちには求められているのではないだろうかということをインタビューする中かんじた。

インタビューアーからのコメント

インタビューアー:菊入 瑞葉(東北大学理学部地球科学系1年)