留学のすすめ.jp

Invitation to Study Abroad

Disseminating the Impact of Study Abroad
Inter-generational Knowledge Transfer

インタビュー

英語の美しさを子供たちに

瀧嶋 明康氏

2016年11月11日  59ページビュー
2年以上   アメリカ合衆国   大学  

[インタビューゲスト] 瀧嶋 明康さん
( 埼玉県立和光国際高等学校 英語科 教員 )
 
私がインタビューしたのは高校1年と3年時に私の担任をしてくださった、瀧嶋明康さんです。授業中にちょっとしたミスで生徒を笑わせ、受験前には一人ひとりの進路に親身になって相談に乗ってくださりました。先生はよく授業で、学生時代の恋愛話、社会人での仕事事情など、ご自身がしてきた様々な経験を話してくださりました。そんな先生のお話を留学に焦点を置き、より詳しく聞かせていただきました。
 
―現在までの経歴
瀧嶋さんは北海道大学に入学し、文学部にて英語英米文学を専攻しました。23歳で卒業した後就職し、東急観光釧路支店で3年働きます。この3年の間に一度、休暇を利用してアメリカ・ロサンゼルス付近にて三ヶ月の短期留学をします。そしてもう一度しっかり海外生活をしたいという思いが沸き、2年間塾講師をして資金を調達し、当時28歳でアメリカのカリフォルニア州立大学院に行くことを決意したのです。留学後は、某塾で講師として1年働き、32歳から埼玉県で教師として英語を教え始めました。越生高校、大井高校での勤務を経た後、教師5年目に現在勤務する和光国際高校へ赴任し今にいたります。
 
(関根)―なぜ社会人になってから留学を決めたのですか。
私が学生でした当時も、今の学生たちと同じように大学卒業後は就職し、社会人になることが当たり前と考えられていました。もちろん留学には興味はありましたが、友人らは就職する様子だったので、周りに合わせるかのように就職し社会人の一員となりました。でも海外への思いは諦めきれず、休暇を取り短期留学でアメリカに飛びました。3ヵ月間はとても楽しく良い経験になったのですが、現地の生活感を知るには短く中途半端に感じました。そしてもっと時間をかけて海外生活をしたいと思い、長期の留学を決めました。海外での生活に非常に憧れていたことが一番の理由ですね。
 
(関根)-留学中の体験について教えてください。
カリフォルニア州立大学で2年間学んだ訳ですが、社会人になってからの留学なので限られた時間を大事にしようとできるだけ沢山の洋書を読みました。アメリカ文学からイギリス文学まで、様々な本を読める環境にあって本当に幸せでした。洋書で使われるような表現って日本語にはない‘美しさ’があるんですよね。本を読んでは感動して泣くことが多かったです。当時私は社会人を経験してから留学をしたので、心の底には今留学していて平気なのだろうか、留学を終えての将来がどうなるのか不安だったからなのだと思います・・・。今もそこまで英語を上手く使えると断言できませんが、当時はやること全てが大変でした。1つ1つ授業の負担が大きかったです。ディスカッション形式のものが多く、拙い英語でも話さないといけないのでとても緊張しました。
 
―(関根)留学中に教師になろうというきっかけがあったのですか。
留学中に決めたというよりは、これまでやった経験をいかに役立てることができるのか考えた結果、教師という答えが出たのだと思います。留学後仕事について考えたとき、是非とも学んできた英語を 活かしたいという思いがありました。留学資金調達のためにしていた塾講師の経験かえら、子供に勉強を教えることが好きになったので、自然と教師になることが1番いいだろうと考えました。それから自分の中での教師になることのメリットは、いい意味でお金を儲ける必要がないところです。仮に大手の塾で講師をする場合は、少なくとも自社の利潤を目的にしているので・・。この点が性に合っている、と思いましたね。英語の授業で英文学を扱うことで英語の表現の美しさをま学んで欲しいです。それが子供たちに伝わっていればうれしいですね。今勤務している和光国際高校に来て5年目になりますが、毎日忙しい中とても楽しいです。

インタビュー実施日:2016/04/26

インタビューアーからのコメント

印象に残った一言
―“いい意味でお金を稼ぐ必要が無い、教師という仕事が性に合っている”

―インタビューを終えて
私が高校生だった際、先生の経歴を聞く機会があったのですが、その当時はなぜ就職を果たしたのにも関わらず留学を決心し、30歳で教師になることを志せるのか、不思議でなりませんでした。しかしこの授業を機にもう一度話を聴き、授業の意味を再確認することができたと思います。思い返せば、宿題の英文の翻訳をする際、どのように日本語に訳し換えるべきか、分からなくなる時があります。この難しさこそ、英語にしかできない美しい表現であったのかと考えました。そしてインタビューを通し大きな自信になったのは、瀧嶋さんが30歳で教師を目指したように、強い意志があればやりたいことを始めるのはいつでもできるということです。今のところ私には明確な夢や目標は定まっていません。しかし、瀧嶋さんのように、自分の中に少しではありますが熱意があります。その思いは忘れず、今できることから挑戦し、後悔のない選択をしたいです。

インタビューアー:関根 冴香(東洋大学国際地域学国際地域学科1年)