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Inter-generational Knowledge Transfer

インタビュー

開発途上国の教育政策について研究している米原あき先生

米原 あき氏

2015年10月10日  84ページビュー
4年以上   アメリカ合衆国   大学院(博士)  

東洋大学の准教授で現在タンザニアの教育政策について研究している米原あき先生に、留学をしたきっかけから海外生活を通して学んだことについてお話を伺いました。

Q:留学をしたきっかけは何ですか?
A:大学院2年までは日本の大学で勉強して博士課程の1年目の夏から留学しました。
博士課程で留学をしましたが、自分がその時勉強していた分野が、なかなかまだ日本で専門にしている人が少なかったので、実績のある先生のもとで博士論文をちゃんと書きたいと思ったのがきっかけです。また、日本の大学院は修士課程まではコースワークがあるのですが、博士課程はほとんど授業が無くて、自分で勉強してコツコツ論文を書いていくという、いわゆるヨーロッパ型の大学院になっています。でも私は当時、いろいろ勉強したいことがありまして、文系にいるのだけれど統計学を勉強したいだとか、教育学部にいるのだけれど哲学を勉強したいといった時に、日本の大学院は自分で勉強することが難しい制度になっています。そういった意味ではアメリカの大学は、教育カリキュラムはある意味きついですが、博士課程にもコースワークがあって、1からしっかり勉強したい人には非常に環境が整っているということもあり、博士課程から留学しました。

Q:もし留学していなかったら今どうなっていたと思いますか?
A:まず英語が喋れていなかったと思います。あとは英語がただ喋れるかどうかの問題だけではなくて、英語で物を読む、というのは情報の新しさが全然違いまして、例えば有名な本だと日本で翻訳が出たりすると思いますが、5年、10年遅れたりします。そうするとおそらく今、研究上で持っている問題意識などが、もしかしたら出てきていなかったかもしれません。そうした意味で、いろんな人に会って、話を聞いて、英語という言語を使うことで、様々な新しい情報に触れることができるというメリットが大きいと思います。留学していた場合と、行かなかった場合ではだいぶ違ったのではないかなと思います。

Q:シートに書いていただいた海外経験であったことについて詳しくエピソードを教えてください。
A:アメリカ人の友人に「なんで日本人のアキがわざわざアメリカでしかもタンザニアの研究してるの?」という風に聞かれたことがあり、タンザニアの研究をするのであればタンザニアに行けばいいのではないかという意味と、あとは日本人がわざわざアメリカでタンザニアの研究をしていてバラバラではないのかといったことを聞かれ、私は自分が何人とか、勉強している場所がどこだとか、あまり国で分けて考えていなかったので、こういう質問がなくなる世の中になったら良いなと思いました。「グローバルな当たり前感覚」と書きましたが、こういうことがあったのでこの考え方を持つようになりました。日々の講義やゼミでも「グローバルな当たり前感覚」を伝えられたらいいなと願っています。

インタビュー実施日:2015/06/07

インタビューアーからのコメント

インタビューを終えて
●お話を伺って印象に残ったことは・・・
国で分けて考えていないという考え方です。話の中でアメリカ人のパスポート所持率の話をしていただきましたが10パーセントに満たないそうで、国が違くてもお互いがもっと関心を持つことによって国、言葉の壁を低くすることにつながるのではないかと考える言葉になりました。

●お話を聞いて感じた事、学んでこと
お話を伺って海外生活を通して英語だけではなく人としても大きく成長でき、さらに外に出ることで自分の国に対しても考え知るきっかけになると感じました。
そして母国から出ることによって自分の国についても考え、そして他の国の人と伝え合うことによってお話に合ったグローバルな当たり前感覚につながってくるのかと考えました。

インタビューアー:谷貝 玲