インタビュー
せっかくの機会だからいろいろ行く!
乙咩愛海氏
2018年12月13日 1,262ページビュー 6カ月以上 アメリカ合衆国 大学「なぜ留学しようと思ったのですか?留学にいたる経緯は?」
中学生の頃は大の苦手だった英語ですが、大学入試に向けての受験勉強の時に英語力が伸びていくことの嬉しさと英語を勉強する楽しさから、大学では英語を使って勉強したいという思いを抱いていました。その頃から留学に興味を持ち始め、大学入学時には協定留学制度を利用して半年以上の海外留学を経験することが学生生活の中での1つの目標でした。英語を使えばより多くの人とコミュニケーションが取れること、そして生まれ育った日本を離れ新しい環境に身を置くことの新鮮さに惹かれていました。
「留学準備で苦労したこと、工夫したことは何ですか?」
留学を目指し始めてから協定留学出願に必要なスコアを取得するまで、なかなか思うように目標点数に達せず、たくさんの時間と費用を費やしました。スピーキングはカメラに向かってひたすら英語を喋る練習をしたり、ライティングでは自分の知っている単語を並べながら文章を書いたりと、基本的には自力で勉強していましたが、大学のIELTSセミナーなども活用していました。テストの問題傾向を掴むこと、過去問題を解いてテストに慣れることが大切だと思います。また、私は海外の方が利用するゲストハウスでアルバイトをしていたので、そこで英語を使うことに慣れる練習をしていました。日本でも少しずつ英語を使う環境に身を置くことで、留学先の生活の中でストレスを感じにくくなると思います。
「留学中に苦労したこと、工夫したことは何ですか?」
留学生活の中で一番大変だと感じたことは、時間のマネジメントです。たくさんのペーパーやプレゼンの練習など、毎週課題に追われるような生活でした。私は短時間で課題を仕上げるのではなく、少しずつ取り組むタイプだったので、毎日の課題のための時間の確保が大変でした。また睡眠時間を極端に減らすなど、無理をする生活を続けるとすぐに体調に現れてしまうので、体調管理にも気をつけていました。勉強以外にも友達やフレンドシップファミリーとの時間も大切にしたかったので、限られた時間の中でどう動くかが留学中の1つの課題でした。
「留学前に不安だったことは?また、実際に留学に行ったら、どうでしたか?」
不安はあまりありませんでしたが、外国は保険がきかないので体調管理を大切にしようと思いました。小さな大学に留学しましたが、国籍問わず多くの人に出会いお互いの考えを共有しました。また、相手のバックグラウンドや大切にしているもの、好きなことを知ることでその人の知らなかった一面に気づき、その人のことを知っていくことがとても楽しかったです。また、それまで自分が抱いていた「当たり前」に気づけたことが留学での一番の収穫でした。英語に訳すことのできない「お疲れ様」や「いただきます」、「いってらっしゃい」などの言葉には、相手への思いやりや感謝の気持ちが込められていて、今まで考えもしなかったことに目を向けるきっかけとなりました。そしてアメリカにいながらインドの宗教や韓国の軍役システムなど様々な国の文化を知り、触れる機会があり、人種の多様性を肌で感じると同時に、お互いのことを知っていく1日1日がとても楽しかったです。
「留学で得たものは何ですか?」
語学力は9か月前と比べて確実に伸びたと思います。今でも完璧とは言えませんが、使う英語の範囲が格段に広がったと思います。留学先では英語を使う環境にいたことに加えて、日頃から英語での言い回しを頭で考える工夫もしました。TOEICの点数だと留学開始から半年で300点弱アップしました。
「留学が帰国後のキャリアや人生にどう影響しましたか?」
留学に行く前は具体的にやりたいことが決まっていなかったのですが、留学に行き日本は島国ということに改めて気づき、日本は外国との貿易が不可欠だから貿易にかかわる仕事がしたいと思い就職しました。留学に行ったからこそ、色々なことに目を向けることができたのだと思います。
「今後留学を目指す学生へアドバイスをください」
自分が生まれ育った国以外に目を向けることはとても大事だと思います。環境の変化に戸惑うことや、自分の伝えたいことがうまく言えず悔しさを感じることもあるかもしれませんが、そんな経験を乗り越えることで得られるものは必ずあります。将来の目標をしっかり持ち、留学先選びや履修する授業を具体的に考えることでより充実した留学ができるのではないでしょうか。今しかできないことに思いっきりチャレンジしてほしいと思います。
インタビュー実施日:2018/05/20
インタビューアーからのコメント
「印象に残った言葉」
せっかくの機会だからいろいろ行く!
「お話を聞いて、感じたこと、学んだこと」
愛海さんは留学した時のことを記録したアルバムを留学中に作ったとおっしゃっていて見せてもらったのですが、1か月ごとやイベントごとにまとめていて日本にはない風習や文化がたくさんあることが分かり、ますます留学をしたくなりました。記録を残すことは自分が体験してきたことを忘れない大切なことだと思いました。交換留学はレベルが高いけれど英語の学習を頑張って私も挑戦したいと改めて考えることができて良かったです。
インタビューアー:稲邊朋夏 (社会学部メディアコミュニケーション学科 1学年)