留学のすすめ.jp

Invitation to Study Abroad

Disseminating the Impact of Study Abroad
Inter-generational Knowledge Transfer

インタビュー

留学することでどんな自分になっていたいのか、その目標像をしっかりと考えてから行くことが大切だ

石崎祐希子氏

2018年2月20日  181ページビュー
6カ月以上   イギリス   語学学校  

「なぜ留学しようと思ったのですか?留学にいたる経緯は?」
大学院の授業についていけなかったためです。外部の大学院を受験したため、大学とのレベルの違いに戸惑いました。大学院を卒業する為の知識力、英語力不足を補うために留学を決意しました。

大学院入学時の英語力は英検準1級程度です。大学院2年次に1年間休学し、イギリスに留学しました。1年生の2、3月頃に留学を決意しました。帰国後に教員採用試験を受けるため、6月からイギリスの語学学校へ通い、翌年の2月に帰国しました。

 
「留学準備で苦労したこと、工夫したことは何ですか?」
苦労したことは、留学を決意するのが遅かったため準備の時間が全く取れなかったことです。書類からパスポートまで、全てが慌ただしくなってしまいました。

加えて、大学院の年度末の試験もありましたし、留学資金のためにバイトもしていたため、留学に行く前の方が大変だったような気がします。

兎に角、時間を捻出しなければ間に合いませんでした。当時は片道2時間をかけて通学していたので、その時間を活用して勉強をしていました。今考えるとこの時間はとても大きかったですね。合計4時間もありますから。それと同時期に私以外にも留学に行く子がいたので、その子と励まし合いながら乗り越えていきました。彼女の存在は本当に心強かったです。

 
「留学中に苦労したこと、工夫したことは何ですか?」
言いたいことを私に英語で伝えて欲しいと頼ってくる子がいたことですね。私は当時24歳でした。周りは年下の子ばかりで、中には留学に対する意識の低い子もいました。私が手助けをしてしまったら、その子にとってこの留学が何の意味もなさなくなってしまうのではないかと悩みました。しかし途中から「この子なりに頑張っているんだろうな」と理解して、割り切るようにしました。

また、7ヶ月間の留学中に3回ホームステイ先を変えました。1軒目はとにかく食事の質が悪すぎました。売れ残り品で、なんども値下げされたものが出てきたり。ビジネス感が強く、家でのコミュニケーションは全然ありませんでした。

2軒目はシングルマザーのお宅でした。仕事がとても忙しく、食事の量が極端に少なかったり、賞味期限切れのものがたくさん出てきたりといった感じです。そこで語学学校の担当の方に何度も文句を言いに行きました。これでかなりメンタルが強くなり、「しっかり主張する」ということを覚えました。

3軒目は6名の留学生を受け入れていて、コミュニケーションも多くとても楽しかったで
す。ただ人数は多いのにトイレとシャワーは1箇所ずつだったので、そこは少し大変でしたね。

 
「留学前に不安だったことは?また、実際に留学に行ったら、どうでしたか?」
自分の語学力に自信がなく、話すことに強い抵抗感を抱いていたので、聞いて理解するということはできても、答えられないんじゃないかという不安がありました。実際に行ってみて、予感は的中でした。理解はできてもやっぱり話せなくて、2ヶ月くらいは担当の先生に心配されました。ペーパーとスピーキングの差がものすごくあったんです。話すことへの抵抗感はそうそう無くなりませんでした。

また金銭面もとても不安で、お金が底をついたらどうしよう、と思っていましたが、本当にギリギリのところで何とか足りたので良かったです。当時はテロの心配もありました。また、母と妹とずっと3人暮らしだったので1年近くも2人を残して行くのもとても心配でした。

 
「留学で得たものは何ですか?」
私が得たものは、経験、友人、ものの考え方、そして自分らしさです。世界各国の人々と出会い、学ぶことで、自分の世界が広がりました。視野が広くなったと同時に、自分を見つめ直すきっかけにもなりました。また色々な生き方があることを知り、全ての出来事は自分の考え方、捉え方次第ということに気がつきました。自分のことを誰も知らない場所に行く経験は滅多にできることではありません。そのため私にとって初めからやり直せる場所になりました。考え方が変わり、他人も自分も前より許せるようになりました。また簡易的ですが一人暮らしを経験したり、旅行で他の国々に行ったりと本当に貴重な経験がたくさんできました。

 
「留学が帰国後のキャリアや人生にどう影響しましたか?」
プラスの面しか生まれなかったです。生徒たちに海外での生活経験や実際に行ったからこそ伝えられることがある、という点でもとても良かったと思っています。また周りからの評価も変わります。履歴書に書くことで一目置いてもらえますし、話が広がります。そして前述したように、寛大になったことで生きやすく、生きるのが楽しくなりました。

 
「今後留学を目指す学生へアドバイスをください」
留学へ行く目的、帰ってきてからの自分の目標地点・目標像まで事前にしっかりと考えてから行くべきだと思います。また、何でも参加する、とりあえずやってみるというように、とにかく積極的になることが大切です。留学先で意識の低い人とは交流は避けた方が自分の為だと思います。せっかく高いお金を払って留学しているのに意味がなくなってしまいます。そして日本人、アジア人としての意識を持つこともとても大切ですね。留学先では自分が日本人代表になるわけですから。留学は誰でも行くことができますが、留学をして何を得るのかは自分次第です。事前の準備から一生懸命取り組んで下さい。その頑張りは必ずあなたを助けてくれます。

インタビュー実施日:2017/06/24

インタビューアーからのコメント

「印象に残った言葉」
「留学することでどんな自分になっていたいのか、その目標像をしっかりと考えてから行くことが大切だ」という言葉が、とても印象に残っています。ハッとしました。留学で学びたいこと、体験したいことはたくさんあります。しかし留学が終わった後で自分がどうなっていたいかについてはほとんど考えたことがなかったからです。今すぐ決定できるようなことではありませんが、留学準備を進めて行く中でそのことについてもしっかり考えて生きたいと思います。

そして実際に留学を終えた時の自分と、目標としていた自分とを比べ、目指していたよりも良くなったところや思うようにいかなかったところを明らかにして、また次のチャレンジに繋げていけるようにしたいと思いました。

「お話を聞いて、感じたこと、学んだこと」
今回のインタビューでは、高校の時にお世話になった英語の先生にお話を聞きました。明るく優しく、生徒に寄り添ってくれる素敵な先生です。なので、昔はあまり笑わず今と全然違っていたと聞き、とても驚きました。留学する前とした後では性格が変わったと仰っていました。私は昔の先生に会ったことはありませんし、それがどの程度の変化なのかはわかりません。しかし人の性格はちょっとやそっとじゃ絶対に変わりません。生まれてから長い時間をかけて形成されていくものだからです。その性格をたった8ヶ月間で変えてしまうほどの力が留学にはあるんだなと衝撃を受けました。言語や文化を学べるのはもちろんですが、それ以外にも本当にたくさんのことを得られる経験になるということを再認識しました。授業でのゲストスピーカーの方々も含め、たくさんの人に留学についてお話を聞いてきましたが、話しきれない魅力がまだまだ隠されていることを確信し、やはりこれは自分も実際に経験するしかないな、と俄然やる気が湧いてきました。

インタビューアー:京増萌々子(東洋大学)
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