留学のすすめ.jp

Invitation to Study Abroad

Disseminating the Impact of Study Abroad
Inter-generational Knowledge Transfer

インタビュー

留学することでどんな自分になっていたいのか、その目標像をしっかりと考えてから行くことが大切だ

石崎祐希子氏

2018年2月20日  118ページビュー
6カ月以上   イギリス   語学学校  

「なぜ留学しようと思ったのですか?留学にいたる経緯は?」
外部の大学院を受験し、大学とのレベルの違いに戸惑い、授業についていけなかったからです。知識・英語力不足を補うために留学を決意しました。
大学院入学時の英語力は英検純1級程度で、2年次に1年間休学してイギリスに留学しました。1年生の2〜3月頃に留学を決意し、帰国後の教員採用試験を受けるために6月から語学学校へ行き、2月に帰国しました。

 
「留学準備で苦労したこと、工夫したことは何ですか?」
苦労した面は、留学を決意するのが遅かったため準備の時間がなく、書類も、荷造りも、パスポートも、全てがあたふたしてしまったことです。他にも大学院の試験もありましたし、留学資金のためにバイトも頑張りました。結構きつかったです。
そして苦労した面は、片道2時間かけて通学していたので、その時間を活用して勉強しいていたことです。今考えるとこの時間はとても大きかったですね。合計4時間もありますから。あと、同期に私以外にも留学に行く子がいたので、その子と励まし合いながら乗り越えていきました。励まし合えるっていうのも本当に心強かったです。

 
「留学中に苦労したこと、工夫したことは何ですか?」
留学中の苦労1つ目は、困ると頼ってくる子がいたことですね。私は当時24歳でした。周りは年下の子ばかりで、留学に対する意識の低い子が多かったんです。日本語で話しかけてきたりすることもありました。私が手助けをしてしまったら、その子にとってこの留学が何の意味もなさなくなってしまうんじゃないかと結構悩みました。しかし途中から、「この子なりに頑張っているんだろうな」と理解して、割り切るようにしました。
2つ目は、7ヶ月間の留学中に3回ホームステイ先を変えたことです。1軒目はとにかく食事の質が悪すぎました。売れ残り品で、なんども値下げされたものが出てきたり。ビジネス感が強く、家でのコミュニケーションは全然ありませんでした。2軒目はシングルマザーのお宅でした。仕事がとても忙しく、食事の量が極端に少なかったり、賞味期限切れのものがたくさん出てきたりといった感じです。そこで語学学校の担当の方に何度も文句を言いに行きました。これでかなりメンタルが強くなり、また誇張表現というものを覚えました。3軒目は家が広く6人の留学生を受け入れていて、コミュニケーションも多くとても楽しかったです。ただ人数は多いのにトイレとシャワーは1箇所ずつだったので、そこは少し大変でしたね。

 
「留学前に不安だったことは?また、実際に留学に行ったら、どうでしたか?」
自分の語学力に自信がなく、話すことに強い抵抗感を抱いていたので、聞いて理解するということはできても、答えられないんじゃないかという不安がありました。実際に行ってみて、予感は的中でした。理解はできてもやっぱり話せなくて、2ヶ月くらいは先生に心配されました。ペーパーとスピーキングの差がものすごくあったんです。話すことへの抵抗感はそうそう無くなりませんでした。また金銭面もとても不安で、お金が底をついたらどうしよう、と思っていましたが、本当にギリギリのところで何とか足りたので良かったです。あとテロの心配もしてたんですけど、起きませんでした。私は母子家庭で、母と妹とずっと3人暮らしだったので1年近くも2人を残して行くのがとても心配でしたがスカイプで繋がることができたので大丈夫でした。

 
「留学で得たものは何ですか?」
私が得たものは、経験、友人、ものの考え方、そして自分らしさです。世界各国の人々と出会い学ぶことで、自分の世界が広がり視野が広くなったと同時に、自分を見つめ直すきっかけにもなりました。また色々な生き方があることを知り、全ての出来事は自分の考え方・見方次第ということに気がつきました。自分のことを誰も知らない場所に行く経験は滅多にできることではありません。なので私にとって初めからやり直せる場所になりました。考え方が変わり、寛大に、他人も自分も前より許せるようになりました。また簡易版の一人暮らしを経験したり、旅行で他の国々に行ったりと本当に貴重な経験をたくさんできました。

 
「留学が帰国後のキャリアや人生にどう影響しましたか?」
プラスの面しか生まれなかったです。教員にとって留学経験があることは、発音・スピーキング能力において、大きな差になると思います。他にも徒たちに海外での生活経験や実際に行ったからこそ伝えられることがある、という点でもとても良かったと思っています。また周りからの評価もかわります。履歴書に書くことで一目置いてもらえますし。そして前述したように、寛大になったことで生きやすく、生きるのが楽しくなりました。

 
「今後留学を目指す学生へアドバイスをください」
留学へ行く目的、帰ってきてからの自分の目標地点・目標像まで事前にしっかりと考えてから行くべきだと思います。また、何でも参加する、とりあえずやってみるというように、とにかく積極的になることが大切です。また留学先で意識の低い日本人とは絶対に交流しないほうがいいです。せっかく高いお金を払って留学しているのに意味がなくなってしまいます。そして日本人、アジア人としての意識を持つこともとても大切ですね。留学先では自分が日本人代表になるわけですから。

インタビュー実施日:2017/06/24

インタビューアーからのコメント

「印象に残った言葉」
「留学することでどんな自分になっていたいのか、その目標像をしっかりと考えてから行くことが大切だ」という言葉が、とても印象に残っています。ハッとしました。留学で学びたいこと、体験したいことはたくさんあります。しかし留学が終わった後で自分がどうなっていたいかについてはほとんど考えたことがなかったからです。今すぐ決定できるようなことではありませんが、留学準備を進めて行く中でそのことについてもしっかり考えて生きたいと思います。そして実際に留学を終えた時の自分と、目標としていた自分とを比べ、目指していたよりも良くなったところや思うようにいかなかったところを明らかにして、また次のチャレンジに繋げていけるようにしたいと思いました。


「お話を聞いて、感じたこと、学んだこと」
今回のインタビューでは、高校の時にお世話になった英語の先生にお話を聞きました。明るく優しく、生徒に寄り添ってくれる素敵な先生です。なので、昔はあまり笑わず今と全然違っていたと聞き、とても驚きました。留学する前とした後では性格が変わったと仰っていました。私は昔の先生に会ったことはありませんし、それがどの程度の変化なのかはわかりません。しかし人の性格はちょっとやそっとじゃ絶対に変わりません。生まれてから長い時間をかけて形成されていくものだからです。その性格をたった8ヶ月間で変えてしまうほどの力が留学にはあるんだなと衝撃を受けました。言語や文化を学べるのはもちろんですが、それ以外にも本当にたくさんのことを得られる経験になるということを再認識しました。授業でのゲストスピーカーの方々も含め、たくさんの人に留学についてお話を聞いてきましたが、話しきれない魅力がまだまだ隠されていることを確信し、やはりこれは自分も実際に経験するしかないな、と俄然やる気が湧いてきました。

インタビューアー:京増萌々子(東洋大学)